The Life Style in The New Millennium

2015/08/16(日)11:05

12番目の天使

ほう、そうか だからどうした?ボツ(893)

12番目の天使 当時まだ28歳だったMですが、もうすでに伝説のような話を作っています。 数年前のことでした。 誰もが認める一流のプロ野球選手になったMは、シーズン開幕直前、担当の新聞記者に頼まれて、余命1年足らずの不治の病に冒されている10歳の男の子を病院に訪ねます。Mの大ファンだという彼は、ベッドの中から 「三冠王とって下さい」 と言われ、 「うん、僕も三冠王をとるために頑張るから、君も頑張るんだぞ」 と答えました。 ところが、そのシーズン開幕当初、Mは、最悪の調子でした。 ホームランはおろか、ヒットを打つのも難しいくらいです。 Mは膝の激痛を隠して試合に出続けていたのです。 それでも、徐々に調子を取り戻したMは、シーズン最後まで一試合も休まずに、 試合に出ました。 その年、彼はプロ入り初めて二冠王に輝きました。 Mは、無理だと分かっていても、残りあと一つのタイトルをとるために、男の子との約束を果たすために、最後の最後まで試合に出続けたそうです。 Mが一番好きな本は、数年前ベストセラーになった「十二番目の天使」という本だそう です。 オグ・マンディーノが書いた「十二番目の天使」と言う作品は、身体の小さい、 運動センスのない男の子が、大好きな野球のためにボロボロになるまで頑張る感動の 作品です。 二度目の二冠王に輝いた次のシーズンも、Mは、その作品の主人公が言ってい た「最後の最後まで諦めない」を自分も唱えながら、またも三冠王に挑戦したそうです。 たしか読売新聞の記事だったと思います。Mがポロッと言ったそうです、 「野球って、かなり『運』が作用するスポーツではあると思うんだよ。 でも自分なりに準備しておかないと、手に入れられないまま終わっちゃうんだ」 当時のチームメイトが奥さんといっしょに出たバラエティ番組で言っていました。 Mと現在の3番バッターの高橋選手だけは、毎晩、試合が終わってからもバッティングマシーン 相手に練習するそうです。 いつも真面目すぎるくらい真面目に野球に取り組むMの姿を見ていると、 「12番目の天使」の魂はMに乗り移ったのかもしれない。 私は、そんな気がします。 ※ Mとは言うまでもなく、ヤンキースの松井秀喜選手のことです。 高橋選手は高橋由伸選手のことで、奥さんといっしょにテレビに出ていたチームメイトは 今は解説者の元木さんです。

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