2010/11/28(日)16:51
ドラマ Q10(キュート)第6話
第6話は「退学!!去り行く友に何ができる?サヨナラの歌とキス」
今回の主人公は、去り行く友っていう藤丘の物語です。
藤丘は今までもわけあり名感じのアル貧乏学生。
でも、自分が悪いんじゃないんですよね。
家族がばらばらになっちゃっている。
父親も母親も家に帰ってこない、小さい弟(小学生?)と高校3年生の兄弟だけの家庭。
この家庭は、現代の貧困を象徴させようとしているのかな?
いずれにしても苦学生。
一方対照的で不気味なのは、引きこもりの月子だよ。
いいとこのお嬢様で、2階建ての一軒屋で2階に一人部屋を持たされている箱入り娘。
うちはマンション住まいだが、子供がリビングも通らずに自分の部屋にそのままいけるような構造はちょっといただけないかな。
そして、この月子はQ10の全てを知っていると思われる黒幕であり、高校生らしからぬ言動が不気味さを増幅させている。
平太は自分の病気も怖がりながら、そして家族がお金の問題を抱えながらも、自分らしく生きていこうと前向きになっていっている感じがある。
特に、鉄塔が好きだという平太は誰にも言えなかったが、担任の小川に自分の趣向を話した際に、何を好きになってもいいんだと共感を受けることから自らを許していくことができるようになる。これは、人間ではないロボットのQ10を好きになってしまう自分を肯定していくことにもつながっていくのだった。
さて、ここからが主題です。
今回の学園は合唱コンクールでもあるのかな。
「さらば恋人」が今回のテーマ曲、この曲好きだな。
堺正章が歌ってたよね。
作詞の北山修さんって、このドラマのテーマとして何回も出てくるんですね。
3年B組はクラスみんなで、合唱で歌う曲を決めるんですが、やる気の出ない生徒たちはなかなか歌う曲が決まりません。
担任は小川先生は夜の鍋のことが気になって「たらば恋人」って言ってしまう。
そして、今回のテーマ曲「されば恋人」が合唱の曲として決まっていくのです。
月子は、またしても怖すぎ。
影山と学級委員長の河合さんとの間には隙間風が吹いているんですね。
自分の進路を考えたときに影山は海外留学を考え出した。影山がそれをしてしまうと約束していた河合さんとの一緒の大学進学が果たせないのだが、いざ河合さんを前にすると正直に話ができずに避けているんだよね。
それを見ていた月子は、平太に対して、「深井君のところも、気を付けないと分かれちゃうよ」って告げて、なにやら怪しいカードを平太に手渡すんですね。
月子からカードを渡される平太はそれが願いのかなうカードということで受け取る。
使い捨てのカードらしいが、Q10の額に当てて使うらしい。
理科準備室にて、平太がQ10にカードをかざすと、Q10は急に人間ぽく動き出す。
これは、前フリにあったように、Q10への思いもありながら、人間の女子高生にもときめいてしまう普通の高校生の平太がいるんですね。
ある意味Q10もそれを見透かしているかのように、平太の望むことをしてあげたいと思っている節がある。
はにかもうにも、ロボットであり心地ないQ10だが、これからはこれで勘弁してほしいと平太に了解をとっていたところもアル意味けなげとも見える。
そんなQ10がカードをかざすだけで、なんだがなまめかしく、本当の女子高生として平太に迫っていくんだからたまらないよね。
Q10「キスしようか」
平太「いいです」
いくら自分が望んでいることとはいえ、突然の出来事として、人間ぽく平太に迫るQ10に戸惑ってしまうのはしょうがないよね。
一方、そんなこんなしている間にQ10は電池切れで急に止まってしまう。
そこに、月子が現れる。
人間らしい動きをするのは、ものすごくQ10の電池を消耗するらしい。
平太「何者なんだよ」
月子「知らないほうがいいんじゃない。ややこしいよ。」
月子「私のこと人に言わないでね。言うとQ10はすぐ撤収だから。」
平太「Q10は何のために来たのかな?」
月子「だから知らないほうがいいって」
Q10がどこから来たのか平太が問うものの、Q10にそのメモリーはないという。
自分たちは、いついなくなるか分からないと考える平太。
しっかり手をつないで歩き出す、平太とキュート。
藤丘は弟の万引きをきっかけに、昼間の仕事をするために学校を辞めてしまう。
そこに中尾が絡んできて、独特のキモきゃら通しの味を出している。
中尾は本当に面白いんでけど、一人ひとり重要なキャラを消していくのなら次は中尾かな。
久保も平太とともに病人キャラとして味を出しているんだけど、山本と絡んでいくね。
パン屋で働くことにした藤丘、SOSって、第1話のシーンを思い出している。
藤丘のSOSはクラスメートたちに受け取ってもらえていたんだよね。
それを忘れていない藤丘。
そんなときに藤丘の家の前で、クラスメートが「さらば恋人」を合唱しだす声が
聞こえてくる。弟に促されて外に出て行く藤丘。
みんなが自分のために歌っていることが分かる藤丘は、それに合わせて歌う。
隣の住人であるおじさんは、うるさいんだよと苦情を言う。
また、外で見ているおばさんは警察に言うわよと、合唱している学生に向かって叫ぶ。
確かに夜に家の前で大声で歌われれば迷惑なんだけど、警察を呼ぶようなことなのか?
少年たちの純粋な心と大人たちの価値観の違いをまじまじと見せ付ける。
実際、警察が来て、厳重注意を受ける校長先生と生徒たち。
自分はペコリーの岸本だと、おどけて生徒たちに話す校長先生もいい味を出している。
学級委員長の河合さんは、「藤丘は強くて、自分は弱い」影山にいう。
影山との別れを河合さんは強いよね。
もじもじしている影山は、へたれっぽさが終始貫かれていてそれも良いキャラ。
この二人は純朴な良いカップルなのに、別れないといけないんだね。
月子の前で、もういらないと預けられたカードを返す平太。
なんでもQ10のことを知っているという月子に対して、月子も知らないQ10がいるということを告げる平太。
月子「だからってあんたのものじゃないから」
月子「きゅーいちぜろは私たちのものなんだからね」
Q10は私たちのものって、私たちは誰を指しているの?
月子と平太か?それともクラスメート全体?
これが、次回以降のメインテーマなんでしょう。
平太が望んでいるのはキュートがこれから泣くようなことがないこと。
はいよってキュートは、涙が格納されているタンク(電球みたいな形の入れ物)を取り出します。
これから先の250年間、平太を思い出して笑ってすごすという。
はにかむQ10と平太。
アヒル口でのキス。
ロマンチックじゃないけど、Q10と平太との触れ合い。
<キャスト>
佐藤健
前田敦子
蓮佛美沙子
賀来賢人
池松壮亮
柄本時生
高畑充希
細田よしひこ
田中裕二(爆笑問題)
松岡璃奈子
光石研
白石加代子
小野武彦
薬師丸ひろ子
それは次回の講釈で。
満を持していざ光臨。
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