環境ホルモンと発達障害3
前回の日記で、環境ホルモンが甲状腺ホルモンなどの内分泌をかく乱していること、アトピーや発達障害を誘発している可能性と、環境省や東大病院精神神経科などで研究が始まることを述べました。参考http://kokoro.umin.jp/autism/4-2.html今回は、代表的な環境ホルモンの続きです。 ◆DDT殺虫剤、農薬など。DDTは第2次世界大戦後、蚊やシラミ退治などのため大量に使用。毒性の強さなどが問題となり、1971年に農薬としての販売が禁止され、81年には輸入・製造も禁止となっている。中国では2007年度にも使用されていることがわかっています。中国産の野菜や果物、家具・家庭用品など。 ◆ノニルフェノール ノニルフェノールは1980年代から使われだし、年間生産量は約2万トンにのぼる。合成洗剤の界面活性剤やプラスチックの酸化防止剤の原料、塩化ビニルの安定剤等に広く使用されている。繊維産業や金属産業、製紙産業等における工業用の合成洗剤として最も多く使われているという。 ノニルフェノールはガンや奇形を発生させることからドイツやスイス、デンマーク等、ヨーロッパでは家庭用合成洗剤の原料として使用することが規制されている。日本でも90年代に入って、大手メーカーを中心として自主的な製造規制が行われてきた。しかし、法的に規制されていないため、いまだにノニルフェノールを原料とした洗剤が家庭用として店頭で売られている。ノニルフェノールは95年頃から環境ホルモンとしての作用があると言われはじめ、現在も研究が続けられている。ダイオキシンやPCBが80年代をピークにしているのに対し、ノニルフェノールは増え続けているとのこと。 ◆有機リン・有機硫黄系殺虫剤環境庁が「内分泌かく乱作用を有すると疑われる化学物質」に挙げた67種のうち、44種が除草剤や殺虫・殺菌剤で占められてるそうです。(農薬登録が失効したものや、生産が中止されたものもあるが"現役"も多数)※除草剤のグルホシネート(L-AMPB)はグルタミン合成酵素拮抗的作用により、ギャバ(GABA=ガンマアミノ酪酸)の減少を招く。 1, 農業用、家庭園芸用、殺虫剤または殺菌剤、除草剤、として使用されて、その後、 河川に流れ出し、浄水場から水道水に入ってくる。このほか水道水には台所用洗 剤も混入する。 2,木材防腐剤として、使用されている。住宅室内に農薬蒸気となって体内に吸収される。 3,日本工業規格で稲わらを使用した畳には、ダニなどの害虫が発生しない様 に防虫加工することが規定されている。フェニトロチオン(商品名スミチオン)フェ ンチオン、ダイアチノン等が1g/m2程度使用されている。 4,電車、バス、タクシー、航空機、などの、車内、機内、消毒に使用される。 5,塩化ビニール、ウレタンフォーム、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、の可塑剤、難燃剤、 ガソリンの添加剤、潤滑油添加剤、として燐酸トリオルトクレジル(TOCP)、 が入って いる。 6,床みがきワックスの可塑剤に燐酸トリエステルが入っている。 7,妊娠中絶薬の成分の1つに TOCP が入っている。 8,眼科の縮瞳薬として、エチルパラニトロフェノールが入っている。 9,疥癬治療薬の軟膏にフェニトロチオンが入っている。 10,動物の内服用駆虫剤としてカルクロホス、トリクロルホン、ジクロルボス、がはいっ ている。 11,金魚などの観賞魚の寄生虫駆除に、トリクロルホンが、犬のノミ,シラミ、ダニ、の駆 除に、首輪に取り付けて使われる、テトラクロルビンホス、ダイアジノン、ジクロルボス、が入っている。 有機リン系殺虫剤商品名 ◆有機スズ化合物ジアルキルおよびモノアルキルスズチオジラート (thiogylate) - ポリ塩化ビニルの熱安定化剤。 酸化ビス(トリブチルスズ) - 材木の防腐剤。 酢酸トリフェニルスズ - 殺虫剤、抗真菌剤。 塩化トリフェニルスズ - 殺生物剤、化学合成の中間体。 水酸化トリフェニルスズ - 抗真菌剤、昆虫の不妊化剤。 酸化フェンブタスズ - ダニの駆除剤。 アゾシクロチン - 効果の持続する殺ダニ剤、植物に付くハダニの駆除。 シヘキサチン - 殺ダニ剤。 水素化トリブチルスズ - 液体。ラジカル的水素化剤として有機合成で使用。 にほんブログ村↑クリック!ランキング参加してみました~