知的財産を小さな会社の経営戦略に活かそう!

2007/08/17(金)09:16

名称で区別できないと

経営戦略と知的財産(577)

その地域の銘菓としての名称が有名で、 どのメーカーのものがよいのかが、 わかりにくくなっている例は全国各地にありますね。たとえば、沖縄の「ちんすこう」、広島の「もみじまんじゅう」、 京都の「餡入生八橋」、東京の「人形焼」などなど。 私の住む静岡市の「安倍川餅」もこのパターンですね。地元の人は、○○ならどこが良い ということを知っていますが、 肝心な主要なお客様である観光客に そのことが浸透できなくて、 先発であり、品質も良くても、 そのことの強みをなかなか発揮できずにいます。名称というわかりやすく区別する手段を 失っていることが大きいですね。お菓子だけでなく、 また古いものに限らずとも同様の事例はありますね。 またまた食べ物で恐縮ですが、 名古屋名物の「手羽先」は、手羽先の唐揚ですが、 このところ随分と有名になりましたよね。 この「手羽先」の元祖はどこだかご存知ですか? 名古屋の方はすぐに答えられるかもしれませんね。 答えは「風来坊」です。「えっ、『世界の山ちゃん』じゃないの」 と思った方もいるのでは? そうです、「手羽先」は、 「手羽先の唐揚」という一般名称であったがゆえに、 元祖の「風来坊」よりも、 後発の「世界の山ちゃん」の方が、 (地元以外では)有名になってしまったのです。 昨日の話の後発店が本物になった例ですね。このように、自店の名物が、一般名称であると、 競争にさらされることになり、 先発の強みをなかなか発揮できないことにも なるのです。 

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る