何を作るのかのウエイト
「何を作るのか」は経営戦略実力に依り、「どう作るか」は技術の実力に依ります。技術者は「どう作るか」の腕に重きを置きますが、それ以前の「何を作るのか」は、もっとウエイトの高い判断です。そしてそれは社長の仕事です。どのくらいのウエイトになるのでしょうか?経営の実行の手順において、具体的な実行部分のウエイトは、「何を作るのか」の決定にかかる広義の戦略が86%、「どう作るのか」の研究が属する戦術が14%です。6対1と圧倒的に「何を作るのか」のウエイトが高い。このことを技術者も知るべきですね。もちろん社長が技術者であれば、正しく把握しなければなりません。このウエイトから、職務発明における発明者の寄与割合は、多くても14%を上回らないことがいえるのですが、誰もこのことを根拠に議論している人はいません。ただの適当なさじ加減になるので、議論になっていないのが実情ですね。