心理学の勉強がしたいと折に触れ思っておるmokuです

雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら [ 東畑 開人 ]
40代にもなると、親の介護、職場の後輩の指導など、相手がどう思うか、どんな心の状態かを気にせずに接することが難しい…
こっちが気を遣いすぎてしんどい…と思うことがしばしばありました
本著では、ケアされる側とケアする側の在り様について、ヒントになることがたくさん書かれていたので、とても参考になりました。
特に最近私が気になっていたことをズバリ書いてくださっていたのが、
①ニーズを満たすのが助かるおせっかい、ニーズ以外のものを押し付けるのは余計なお世話。
②環境をかえるのが助かるおせっかい、本人をかえようとするのは余計なお世話。
本文より引用
1.職場の後輩指導について
以前、指導と説教の違いについて考えてみた話で述べたとおり、職場の後輩指導にとても気を遣っています。
①も②も、後輩指導をするときの心構えとして、とても来たので、これを肝に銘じて対応していきたいと思います。
①目についてことを全ていちいち指導するのではなく、本人が指導を求めているときに存分に伝えること、②指導を受けた相手がどう行動するかは本人にまかせて、指導した通りになっていなくてもいちいち修正しないこと、を実践していきたいと思います。
そのくらいの距離感でいた方が、双方がストレスを感じにくいと思うからです。
私がどうしたいかではなく、相手がどうなりたいかを尊重できる先輩でありたいと思っています。
2.病気を患っている人への対応について
以前、在宅療養中の親に、つらくあたってしまったことがあります。
今思えば「なんであんな嫌がらせをしたんだろう」とつくづく反省していますが、そのときはケアする側の私も「雨の日」だったのだと思います。
私が休日で家にいると、とにかく「あれをやれ。これをやれ。」と療養中の親が指示してきたので、頭にきて、口答えや無視をする、嫌がらせのような対応をしてしまいました。
「やりたいことがあるのに体がつらくてできないから、私にやらせたかったのだろう」と後から思いましたが、その時の私は「今、必要のないことなのに、なんで私がやらないといけないのか。またわがままばっかり言って。」と思ってしまいました。
途中でそれに気づいてからは、本人の言うことを、たとえそれが私としては今必要のないことでも、すべて叶えるようにしました。
①本人のニーズを満たすこと、②本人の望む環境にすることが、ケアになるのだと本書を読んで改めて感じました。
すでに親は他界してしまったので、現在は親の介護でそれを活かすことはできませんが、私はたまたま医療従事者なので、日々の業務に活かしていきたいと思います。
私がしてほしいことを患者さんに押し付けるのではなく、患者さんが今してほしいこと、
例えば、トイレに行きたい、服を着替えたい、散髪の予約を入れたい、爪を切りたい、テレビカードがほしい、もっと美味しものが食べたい、売店に買い物に行きたい、家に帰りたい、家族に連絡をとりたい等々…
私はリハビリ職なので、例に挙げた事柄は必ずしも自分の業務ではないのですが、いくらリハビリに誘おうとしても、「それどころではない」患者さんに日々遭遇します。
業務上、直接私ができない事柄であっても、看護師や介護職、医師、管理栄養士など、該当するスタッフに伝達することで、患者さんのニーズに答えていると、そのうち私への信用や信頼がうまれ、リハビリに協力的になったり、精神的に前向きな気持ちになることをしばしば経験します。
3.ケアする側がケアされるていること
誰かをケアするためには、ケアする側がケアされていることが大切だということ
私が、家族を介護していたときに自分自身が「雨の日」だったと感じたように、ケアする側の心の健康が不可欠だと思います
誰かのために自分を犠牲にしていると、自分が成り立たなくなると思うので、自分自身のケアにも気を配っていきたいものです
そのために、自分を優先することを心がけていきたいと思います
私が自分を大事にするためのお金の使い方はこちら

雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら [ 東畑 開人 ]