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マレーシアで悠悠自適に暮らす酔っ払いマダムの日々

15年間チャレンジ日記その3

第3回 マレーシアとの出会い

「すごいなー、こんなにたくさんの人が来てる」
噂には聞いていたが、さすがに青年海外協力隊の説明会には、会場に入りきらないほどの人が集まっていた。
説明会そのものはごく一般的なものだった。
協力隊の歴史、目的、選抜方法、主な渡航先等が淡々と語られ、眠気を抑える方が大変だったのを記憶している。
只その中で、私にとって只一つ、唯一つ、タダ一つ、
・・・だが大問題!!
が含まれていることを聞き逃さなかった。
完璧目が覚めてしまったほど。
それは、めでたく隊員に選ばれた方達には、実際に派遣される前に半年ほどの合宿があるといったものだった。
その合宿内での規約の中に、禁酒(!)禁煙、というのがあったのだ。
実際、協力隊員と言うのは、先進国とは決して言えない国に一人で生きていくという、時に過酷な状況の中で、寂しさの余り酒におぼれるという例もあったという。
その為、この合宿中に、その類の誘惑に負けない強い精神力を身につける、といった目的があるのだそうだ。
私ははっきり言ってとってもお酒が大好き。ホステス業に就いてから、お酒を飲む世界、そこから生れる数々のストーリーを経験し、又見聞きしていたせいもある。1週間、10日間、いや、1ヶ月ほどなら我慢も出来よう。しかし、半年は困る。寂しい。飲むなと言われれば余計に飲みたくなるのが人間というもの。もう“協力隊員になって海外生活計画”は中止。
え?そんなことで諦めちゃうの?なんて聞いてはいけない。
人間何事も無理はいけないのだから。好きに生きたい。生きさせて。
その代わり他の努力は何でもするよ。これが自分ABに共通するポリシー。
かくしてこの説明会の前半の部は、私に又一つの絶望感を与えた。
休憩を挟んでの後半の部は、うって変わって、協力隊経験者との語らい、というフランクなものだった。
職種毎に経験者の方を囲んで、今まで暮らしてきた国の特色や仕事の楽しさや苦労を聞いたり、直接質問も出来る時間だ。
私は勿論、日本語教師のグループにジョインした。
ここで出会ったのが、マレーシア帰りの若い女性だったのだ。
開口一番、満面の笑みを浮かべて彼女は言った。「マレーシアって食べ物すっごーく美味しいんですよー。(行かれる方は)太らないように気をつけてくださいねー。」
なんて満足げで幸せそうな笑顔だろう。本当にころころとした(失礼!)体中から、マレーシアが大好きだという気持ちが伝わる。今の日本にはない勢いがある。エネルギーがある。マレーシアって?あのゴムと錫の国?他に何が?
もっと知りたい。私は彼女に釘付けになった。
今思えば、私はマレーシアそのものより、あの幸せそうな笑顔に興味を持ったのかもしれない。不平不満ばかりが蔓延する世の中で、彼女をここまで夢中にさせるマレーシアという国に、私は行きたくて仕方がなくなってしまった。
彼女の話によれば、マレーシアという国は日本人をとても大切にし、日本語への興味も非常に高く、日本語が出来ると就職にも有利だということで、人気が急上昇しているのだという。まさしくもって行かない手はない。
そろそろホステス業にも飽きたしね。
ちょうど渡航費くらいは貯まったかな。
では、いざマレーシアへ!


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