黄金の掛け橋

2006/08/25(金)20:46

再見~我が親知らず

留学生活(126)

昨日、親知らずを抜いた。 右下に一本だけ隠れてた、コロリンとした子。 矯正のため既に4本もメリメリッと抜かれてるので、親知らず一本くらいなんともないや~なんて思ってた。地球上では、矯正のために歯を抜く人よりも、親知らずを抜く人のほうが断然多いはず! 病室に入ると、おじいちゃん先生は笑顔で座ってた。 『麻酔さえ打ってしまえば痛くない』そう思って、リラックスして抜歯に臨んだ。 麻酔が効いて、痺れてくる。おじいちゃん先生は私に手鏡を持たせて、麻酔が完全に効くまでに手術の方法を話してくれた。「まずね、ここからここまで切るのね、そしてこっち側も切ってね、歯を二つに割って取り出すからね。ちょっと叩くから我慢してね。」それを聞いて恐怖を覚えてしまい、ガチガチになってしまった。優しく言われるとなおさら恐い。 ライトを顔に向けられ、ガチャガチャと工具の金属音がする。「恐い、恐い、、」うなってる私を見て、おじいちゃん先生は麻酔をもう一度打ってくれた。 もう目は開けられない!!! 想像しながら手術を受ける。今は切り開いてるんだろうか、今は横っちょだろうか。カチャ、という音を聞き、切り開かれた事を察知する。硬いものが歯に置かれた感覚がある。「はい、握り拳でアゴを支えて、そう、そうだよ。」ハンマーで打つ時にアゴが動かないように、自分の拳でアゴを支える。 すると、前回のコンコン・・・とは違い、ガンガンガンガン!!!!!!と、物凄い強さで打ってきた。その音と頭に響く振動にショックを受け、涙が出て来て失神しそうになる。 打って打って、これでもかというくらい打って、引き抜いてみるけどダメで、また打って打って・・・5分以上は打たれていただろうか。歯並びが悪い事から知らず知らずに顎関節症になっていて、アゴの間接が痛くて泣きそう。一度閉じると口が大きく開けられなくなって、完全に開けようとすると外れそうに痛い。 死ぬ覚悟でハンマーと戦った。 メリメリメリッ・・・ と言う音とともに、おじいちゃん先生の声「終ワリマスヨ~」と。 最後に切り開いた場所を数針ほど縫った。 起き上がると、コロリんとした可愛い歯が転がっていた。 先生が病歴を書いてくれてる間、私は椅子に座って待ってたのだが、吐き気がしてきた。 『あとでトイレに行けば平気・・・』と思っていたのだが、すぐに耐えられなくなってうずくまってしまった。激しい吐き気とともに、冷や汗が出て顔が真っ青になっていくのが分かった。おじいちゃん先生と看護婦は私を椅子に寝せ、うなってる私の鼻にツン!とするものを吹きかける。アンモニアか何かだろうか?吐き気は徐々に治まるが、そのツンさに耐えられなくて更にうなりだす。何度も何度もツンされた。 少し休んだ後、起き上がって病歴を手にする。と、また吐き気が襲ってきた。 吐いては椅子で休み、吐いては椅子で休み・・・朝食べたものが全部出切って、だいぶ落ち着いた。朝食べた油条と豆乳にまた会うことになるとは。 吐いたのは胃が弱いのが原因かも。 朝から油を食べちゃいけない。 今は縫ったところが痛々しくて、口の中を見る勇気がありません。

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