黄金の掛け橋

2007/04/05(木)19:30

黄龍

語学(6)

先週は、一気に夏到来か!という天気でしたが、成都の天気は簡単ではありません。『春だなぁ~』と思ってたら翌週に夏が来て、また冬が来て、また夏が来て・・・・・・そして、いきなり夏になります。 この、夏から冬になる天気を”倒春寒”といいます。 九寨溝とセットで有名な、黄龍。 その黄龍の管理会社の人が、このGWに大阪で開かれる展示会で黄龍を宣伝するそうです。そのために日本語版のDVDを作るそうで、先月、中国人の友達経由で翻訳の仕事を依頼されました。 世界遺産の黄龍の紹介DVD!!これは、誇りと言うか、名誉と言うか。かなり気合を入れなければならない仕事になりそうです。 とりあえず翻訳してみました。 『地球の貴重な宝物――黄龍』 なんだか、しっくりきません。 『壮麗な雪の峰、うるわしい石灰池、非常に珍しい高原カルスト水源地形、心動かす豊富な多元文化』 推測が必要になってきます。 『珍しく奇妙な蘭の花、美しい高山ホトトギス、モミ林、カラ松、それに、人を難解させる神秘な花の海』 この文章が難解な気がします。 直訳したら相当うっとおしい文章になったので、意味をつかんで日本語で考えるようにしました。 でも、”語彙”という言葉の存在を中国に来て初めて知った私の日本語の語彙では、きれいな日本語が出てきません。題名の『貴重な宝物』でつまずいてしまいました。どうにもこうにも進まないので、とりあえず直訳して、その日本語を日本語に訳すことにしました。 『黄龍に一足踏み入ると、旅客は、すでに完全に大自然の懐に融け合っています。』 『このその中の捉えがたいものが、心のある探索者が来て発見してくれるのを待っています。』 『まだあなたが外の景色を見たりてない時、更に人を驚喜させる奇観が目の前に広がります。純白な玉翠風、きらびやかで美しい大峡谷、鮮やかな緑色の湖、青い空、色い雲、鮮やかな林が一緒にあなたに向かって湧き上がってきて、眼を止める間もないほどで、まるで仙境に浮かんでるようです。』 どう日本語に変えたらいいか。 きれいな日本語に変えても、なんか大げさな文章な感じです。 日本語に翻訳したら、中国語の2倍になるので、映像の時間だって考えなければいけません。 というわけで、訳分からない文章は全部削除しました! そして、昨日、DVDの録音に行ってきました。 成都西門の黄河商業城の音響会社です。小さい部屋にマイクが4つ対話式に設置されてて、ガラス越しの隣の部屋では、録音会社の人や黄龍の管理会社の人が見守ってくれてます。マイクの前には、黒い布の丸いやつもありました。 低くて透き通ってない、私の鼻に掛かったような、漫画みたいな耳につく声でも、聞けなくない感じでした。最新機器のおかげでしょうか。へへへ。 パンダ基地の録音の時は「みなたん、こんにてぃは!」なんてなってたけど、矯正器具になれたのもあって、そこまでひどい発音ではありませんでした。でも、濁音や清音がはっきりしてませんでした。 その後、音源をDVDに張り合わせる作業もしました。 なので、画面とナレーションが合っていて、とても良い仕上がりになりました。 この数週間、ちょっと疲れたけどとても充実してました。 翻訳に力を貸してくれた留学生友達にも感謝です。 このDVD、日本人に笑われなきゃ成功、、、です。 地球の財宝、黄龍。みなさまのご来訪をお待ちしております!

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る