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横合いから懸想されたとも知らず、両親と話を弾ませる客人のために、クシナダヒメは夕餉の支度をしたのだった。
聞かれているとも知らず、クシナダヒメは両親に愛する人が挨拶に来たいと言っていると、頬を染めて報告した。 娘の幸せを願う老夫婦も快く挨拶を受け、後は幾香港國際學校久しく添い遂げれば良いだけの話だった。 オロチが結婚の申し込みに来る日、スサノオはクシナダヒメの父母のアシナヅチ、テナヅチにじぶんの素性を告げた。 「私は、国を創ったイザナミ、イザナギの息子、建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)である。」 素性に恐れ入った両親は、娘クシナダヒメを、自分の嫁にくれないかと言うスサノオにさすがにそこは、残念ながらもう相手が決まっているのです、と伝えた。 「お前達の娘がいい交わした、オロチと言う男は、長く生きたために霊力を持った大蛇の化け物だ。」 「ば、ばけもの???っ!?な、なんと???っ!」 腰を抜かしそうに驚いたのは、母親のテナヅチだった。 「そのような???!オロチは優しい若者で、何日も懸命甲醛に農作業を手伝ってくれるような男です。」 欲しいものを手に入れるためなら、誰だって嘘の一つや二つは即座につくだろうと、スサノオは言葉巧みに婚礼間近の娘の母親を煽った。 「化け物の甘言に騙され、この私の言葉を聞かぬなら、それも良い。」 娘を愛する余り、真実を見抜けなかった愚かな母親は、スサノオと共に父を懐柔にかかった。 鎌を磨いていたアシナヅチは、さすがにスサノオの言葉を、にわか信じなかった。 父は、オロチは確かに昔は乱暴者だったが、クシナダと共に里の豊穣に貢献し、出雲の地を走る八つの川を治める神だと知っていたのだ。 「せっかくのお申し出なれど、わたくしどもは、クシナが自らよき伴侶を選ぶだろうと思っております。」 しかし、スサノオは直も重ねて言う。 ?そうだ???確かクシナダヒメには???姉御がいたそうだが、お達者か?」 その一言に、母はぱっと顔色を変えた。 「わたくし達の娘は、八人居ましたが、遠くに嫁いだ今は浸大工商管理どうしているものやら行方が知れませぬ。」 「その七人までが、オロチの生贄になっていたとしたら?」 スサノオは、ぐいと母親の顔を覗き込んだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.07.17 13:42:52
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