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2017.08.14
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「出会えて良かったと、思っています……僕はこの年になるまで同じ感性を持っている人と巡り合えませんでした。あなたと話していると、国も言葉も違うのに、すごく近しい人と話しているような気がします」
「馬が合う……?」
「そういう言い方もあるのでしょうけれど、僕は運命だと思いました」
「運命?」
「ええ。いつか時の歯車によって出会うべき人と出会う。それは生網路行銷まれた時から決められた理のようなものです」
「断り……ごめんなさい?」
「そうではなくて、日本人は出会いを縁というのですが、うまい言い方が見つかりません……もどかしいです」

フリッツも言葉は堪能な方だが、細かい比喩などはどうしても理解できない。
ただ、正樹の言葉から、決して出会ったことを後悔してはいないのは伝わった。

「わたしは、正樹と恋人同士になりたいです」
「……僕はそう思っていますけど……違うんですか?」
「だったらもっと欲しがってもいいのに。正樹はどうしてなにも欲しがらないの?」美術館の中は、相変わらず閑散としていた。
人が来はじめるのは、もう少ししてからですと正樹が教えた。
昨日から楽しみにしていた日本工芸賞の作品を、フリッツは一つ一つ丁寧にゆっくり見て回った。

「わからないことがあったら質問DPM枕頭してください。できる範囲で答えます」
「ありがとう。……これは何という焼き物?」
「それは砥部焼というんです。日常る陶器が多いようです」

厚めの白磁に流麗な筆致が躍る。
呉須を使って描いた濃淡の紺の図案を、気に入ったようだ。
他にもシンプルな器に目を止め、じっくりと鑑賞していた。

「これは何という図案ですか?」
「千鳥です。これも日本の図案としては、ポピュラーなものです」

波の合間に浜千鳥が飛び、普通は青海波の上に散らすのですと、正樹は手帳に描いて説明した。

「波に小鳥の図案なんですね。とても可愛いです。この半円の重なったのが、波の表現?」
「ええ。こんな風に半円形を三重に重ね、波のようにさせて波を表すんです」
「グラデーションで変化させたり、色を変えてもいいね」

フリッツは手帳を広げて、思いつくままに何やら書きつけた。

「着物の柄や、包装紙。風呂敷や、手ぬぐいにも、このデザインは使われています。千鳥だけではなく、兎などの動物もよく使われています」
「波の間に兎が跳ねるのか……波の表現一つとっても、とてもDPM價錢繊細です。色々な波の表情があって面白い……」





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最終更新日  2017.09.14 13:35:19
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