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顕正会 『叱狗論』

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2008年09月15日
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カテゴリ:富士の信仰と化儀
   葬儀後の回向について



  ◇ 知恩・報恩 ◇


 仏教では、人間の最も尊い行いの一つとして「恩を知り、恩に報いる」ということを説いています。



 世間の諺にも、「父母の恩は山よりも高く、海よりも深し」との言葉がありますように、私たちがこの世に生を受け一人前の人生を送れるのも、ひとえに父母並びに縁ある人々の助けがあってこそ可能となります。


 この知恩・報恩について大聖人は『上野殿御消息』に、



 「一に父母の恩を報ぜよとは父母の赤白二・・和合して我が身となる、母の胎内に宿る事・二百七十日・九月の間・三十七度死るほどの苦みあり、生落す時たへ(堪)がたしと思ひ念ずる息・頂(うなじ)より出づる煙り梵天に至る、さて生落されて乳をのむ事一百八十余石・三年が間は父母の膝に遊び人となりて仏教を信ずれば先づ此の父と母との恩を報ずべし、父の恩の高き事・須弥山猶ひき(低)し、母の恩の深き事大海還つて浅し、相構えて父母の恩を報ずべし(中略)三に一切衆生の恩を報ぜよとは、されば昔は一切の男は父なり・女は母なり・然る間・生生世世に皆恩ある衆生なれば皆仏になれと思ふべきなり」(全集 一五二七ページ)



 とお示しになられ、知恩・報恩の大切さを教えられております。



 そこで私たちは、亡くなられた父母または縁ある人々に対し、報恩感謝の気持ちを常に持ち続け、正しい信仰によって成仏を願っていくことが大切となるのです。



  ◇ 回向の意味 ◇



 回向という言葉は普段あまり使いませんし、聞きなれないと思いますが、これは梵語のパリナーマ(Par-inama )という言葉の翻訳で、元々は「転変」とか「発展」との意味があります。


これらを含んで「回転趣向」と訳し、更に簡単に縮めて「回向」という文字となったもので、自らの仏道修行の功徳善根を、自分以外の他のものに施していくことをいいます。



 この回向の意味について天台大師は『摩訶止観』に、


 「回向とは、衆善を回らして菩提に向かうなり。(中略)声を回らして角に入るれば響きの聞ゆることすなわち遠きがごとし。回向を大利ありとなす」


と説いています。


つまり、角笛を通して声を出せば、自分の小さな声でも遙か彼方にまで響いていくのと同じように、一切衆生に回向をなせば、自分の小さな徳も大きくふくらんで回っていき、再び自分に帰って来るとの意です。



 この「自分に帰す」との事について、大聖人の真書と定められていませんが、『十王讃歎鈔』に




 「其上、没後の追善は七分が一こそ受くれ」



 と、追善をもって功徳を回向する福は、七分の一を亡くなった人が受け、残りはすべて回向した人に帰ってくると示されております。



 次に「回向」の種類として法華経には三種が説かれてあります。今簡単に示しますと、



1. 菩提回向(自分が修行して得た善根を仏果菩提にさしむけてその果徳を得んとすること)


2. 衆生回向(自分以外の衆生をも得脱せしめんとして自分が修行して得た功徳を他に回らし施すこと)



3. 実際回向(自分で修行して得た功徳をもって直ちに仏身を成ずること)


であります。



 仏教では人間が誕生してから次の誕生を迎えるまでの過程を、生有・本有・死有・中有の四つに区分して説明しています。


「生有」とは、この世に生まれる刹那の存在。



「本有」とは、生まれてから死に至るまでの存在。



「死有」とは、死の刹那の存在。



「中有」とは、死んでから次に生まれるまでの存在で、これを四有といいます。


 このように私たちの生命は以上の状態を繰り返していくというのであります。



 また人間の生命が胎内で成育する状況について、次の五段階に分けて説いています。


 一にカララン位、これは和合と訳され父母の赤白二・が初めて和合する段階。



 二にアブドン位、これは皰(ほう)と訳され、二七日を経て疱瘡(ほうそう)の形となる段階。


 三にヘイシ位、血肉と訳され、三七日を経て血肉を形成する段階。



 四にケンナラ位、堅肉と訳され、四七日になり肉のかたまる段階。


 五にバラシャキャ位、形位と訳され、五七日を経て六根が備わる段階。



 そして出生となります。


 さて、これらのように私たちの生命は、生有・本有・死有・中有と輪廻していくというのでありますが、中有について考えてみますと、これは死んでから次の生を受けるまでの間であり、普通、人の中有は死後四十九日の間とされています。そしてこの間にその人の生前の行いの如何によって次の生所が定まるとされています。



ですから、この時期に故人の追善回向をしてあげることが非常に大事となります。



 この事について『十王讃歎鈔』には仏教説話に基づき初七日、二七日、三七日、四七日、五七日、六七日、七七日等の謂れと回向の大切さについて述べられています。



  ◇ 回向の大切さ ◇



 大聖人は『四条金吾殿御書』に



 「我が父母・地獄・餓鬼・畜生におちて苦患をうくるをば・とぶらはずして我は衣服飲食にあきみち牛馬眷属・充満して我が心に任せて・たのしむ人をば・いかに父母のうらやましく恨み給うらん」(全集 一一一二ページ)



 と述べられ、人として子として大恩ある父母、祖先に対する追善供養の大切さを示されております。



 また、『刑部左衛門尉女房御返事』には、



 「父母に御孝養の意あらん人人は法華経を贈り給べし(中略)定めて過去聖霊も忽に六道の垢穢(くえ)を離れて霊山浄土へ御参り候らん」(同 一四〇一ページ)



 とも示されております。



 私たちはこれらの御金言の如く、正法を以て真心より故人の成仏を願い、それぞれの忌日に寺院に詣で、塔婆を建立して追善供養を行うことが大切といえましょう。


(大白法第386号)





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最終更新日  2008年09月18日 18時57分47秒
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