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顕正会 『叱狗論』

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2010年02月11日
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日本の国は今や再建に当って政治、教育、産業、経済社会機構等と諸般の面に着々と改選が行はれ、既に相当程度身に着いてきたが、此の間於いて、ひとり道徳の問題は猶未だ低迷のうちに置き去られ、全く五里霧中の有様である。


則ち終戦と共に従来の道徳は封建道徳として一擲された。而してそれに代わるべき指標を見出せず、各自は勝手な方向へ歩みを進め、混乱衝突を惹起してをる。それがために陰惨なる空気は益々深刻になって社会不安は日を追ひて増大してをる。


或る者は自暴自棄となって身を亡ぼし或る者は亡者となっていかがはしい宗教へ走りこむ。折角の改造も単に表面の形にすぎず、その基盤を為すべき精神は動揺に動揺を重ねてをる。


此れが現在の実情ではないか。此の現象について原因を探求すれば種々挙げ得らるゝであろう。しかしその根本原因は社会に於ける人生観の分裂である。相互の関係の上に成立する人類社会に於て、その考ふるところが相反したものの集合であるならば到底平和ではあり得ない。それ故にこそ社会の通念となるべき道徳が要求せられるのである。


 人生の一切は道徳的信念が基調となって決定づけられてゆかねばならない。社会に於ける平和の基礎である相互の信頼はこの道徳的行為の上にのみ存在する今や世界の風潮は道徳を侮蔑し力にのみ頼らむとするものの如くである。はたして此れで安住の世界を建設することができるであらうか。我々は一言以て否と答へざるを得ない。


 茲に於て我が日本に於ては先づ道徳的理念が再建されねばならない。それが為には従来の道徳が封建的であったことについて鋭い吟味を加へ、而して真に普遍妥当なる道徳が見出されるべきである。


 いふまでもなく是までの道徳は儒教道徳であった。此の道徳は、現在一端の事象の上にのみ立て君臣、父子、夫婦の関係を天の命とし、此の局限された視野の上に人生を規律したもので当然服従的なものにならざるを得ない。(しかし此れは武家政治には重宝なるものであった)


 かくの如き考へ方に於ては個人の平等と自由と尊厳とが無視されるのは当然である。新しい日本がかゝる道徳から脱却することは充分な意味がある。


といって我々は日常生活に於て父子、夫婦、主従、師弟といふ関係の上に立っているのが実際であり、人間自然の本性である。若し之れを否定して、個々の存在の平等を主張するならば、理念的に正当であっても到底堪へ得られるものではない。寧ろ平等なる理念は虚妄に堕するものとして受け入れられないであらう。


 今我々に課せられた問題は個人の平等自由尊厳と一方、男女、父子、主従等の関係との間を如何に理論づけ如何に行動するかといふことである。


我々は先づ個人の平等、自由、尊厳といふことを闡明にし、その真実なる姿相を把握しなければならないがこの問題は一見簡単の如くであるが実に難しい問題である。短的にいって此の問題の解決は仏教によってのみ到達することができる。それ以外には此の地上に於て道はない。


仏は正見と正知とを以て三世を十方の法界を尽して久遠の生命を開明し玉ひ、そこに此の問題の帰結を説き示し玉ふた。しかし此の境地より現実を照見し来って崇高の世界を知見せしめられたのである。茲にこそ正しい人生観があるのである。


 いま日本が再建せんとする平和、文化、道義の国家は、仏法就中妙法蓮華経を基盤としてのみ始めて築かれることができる。


 世人は遍見を去って仏法を学ばなければならない。


日淳上人全集 下(1063ページ)






最終更新日  2010年02月11日 20時26分56秒
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