2019年度宮城県レッドデータブック調査
皆様、こんにちは。本日の南三陸は快晴で、日差しは暑いくらいです。でもまだまだ、朝夕はヒヤッと涼しくなることもあり、体調を崩さないように・・・と敏感になってしまいます。5月22日から24日まで、みちのくベントス研究所、東邦大学、国立環境研究所、高知大学、日本大学、宮城県水産技術総合センター、一般社団法人サスティナビリティセンターの皆さんと一緒に、宮城県レッドデータブックに関わる実地調査を行いました。昨年に引き続き第一線で活躍する干潟研究者の皆さんと、南三陸・気仙沼・石巻・女川の干潟をぐるっと回り、干潟の現状と底に住む生き物たちの調査を行いました。昨年の調査とは打って変わって、日程中はかんかん照りの気候で、日焼け対策を怠っていた私はこんがりと焼けてしまいました・・・初日は南三陸町内の戸倉海岸、細浦、伊里前川河口を中心に調査を行いました。戸倉海岸では、初確認となる希少種サンリクドロソコエビの姿も見られました。ネイチャーセンターが戸倉に移転した際には、メインの活動場所となる戸倉海岸。現在も復旧工事が入っているため、今後も要チェックのポイントです。細浦での調査風景です。研究者の皆さんに教えていただきながら、6月に開催される志津川高校自然科学部との干潟調査に備えて、私も干潟生物のお勉強です。23日は南三陸を飛び出して、気仙沼市唐桑半島の舞根湾へ。調査をしつつ、ところどころ研究者の皆さんの歓声もあがり、勉強しつつも楽しく調査させていただきました。昨年もサンリクドロソコエビが見つかった東舞根川の河口域です。昨年確認した地点は護岸工事が入っていたのですが、その周辺で、今年もサンリクドロソコエビを1個体だけ見つけることができました。昨年は細浦で自力で見つけることができたので、今年も念願がかないました~他のヨコエビよりもノソノソ動き、落ち着いた雰囲気を見せるサンリクドロソコエビ。三陸の名前がつく生きものとして、これからも注目していきたい種類です。最終日は、石巻市と女川町にまたがる万石浦へ。調査地点では広大なアマモ場が広がっていました。研究者の皆さんと干潟を掘り返してみたところ・・・レッドリスト掲載種のツバサゴカイが見つかりました!確かに翼が生えているように見えますね・・・ふしぎすぎる形態にびっくりです。その他、普通種から希少種まで様々な生物を確認し、とても勉強になった充実の3日間でした。調査に参加された皆様、お疲れ様でした。そして、ご指導ありがとうございました!F