山口県エクステリアプランナーの日記 Welcome to Humminglife!!
PR
お気に入りブログ
フリーページ
コメント新着
カテゴリ
カレンダー
プロフィール
ハミングライフスタッフ
ハミングライフスタッフの現場や日頃のあれこれ日記♪
< 新しい記事
新着記事一覧(全3209件)
過去の記事 >
こんにちわ。こずエモンです 先日、「洗い出し」についてのご質問がありましたので、今日はより詳しく「洗い出し」についてご説明したいと思います。 まず、洗い出しとは何なのか?? 写真のように、石の粒々が見える仕上げがしてある状態を「洗い出し」仕上げと言います。 昔はお風呂や、トイレ、玄関のたたきなどに、この仕上げが多かったそうです。 (今また、モダン和風なお宅では玄関が洗い出し仕上げになっていますが…) さらに詳しい施工方法をご説明します。 まずは、下準費。 洗い出しの仕上げを行いたい所には、必ず土台となるコンクリートが必要です(これを私達は「下地荒コンクリート」と呼んでいます) 写真では、乱形石の間に灰色のコンクリートの部分が見えていますが、ここが土台になる所です。 下地の荒コンクリートが乾いたら、その上に約2~3センチの厚みで洗い出しの仕上げとなる部分を塗りつけていきます。 この、中身が何なのかと言うと…材料は以下のようなものです。 ・最終的に表面にあらわれてくる石 =種石(この種石の色により仕上がりの雰囲気が変わります) + ・モルタル セメントと砂と水を練り合わせて作ったものです。 ちなみに、この「砂」もいろんな種類に分かれていますが、洗い出しに使用する場合 は細骨材といって5ミリ以下の川砂や、山砂、海砂を利用します。 あとは、職人さんによっても違いますが、レンガ用の目地材を混ぜたり、 コンクリートに混ぜる色粉を入れる方もいらっしゃるようです。 うーーーん…… みなさん、おわかりいただけますでしょうか??? この混ぜ合わされた材料を塗りつけて、しばし、乾かします。 そして、表面のモルタルが乾き始めた所で、水洗いです。 刷毛やスポンジで、優しくふき取るようにしてあげると、はっきりと石の表情が現れます。 ちなみに、石の表面がキレイに出てくるように「あらい屋さん」など洗い出し専用の散布材を前もって散布しておくと、表面のセメント成分がきれいに取れて便利です。 完成です! 夏ならば、養生期間は1日~2日で歩行可能です。 ただし、車の横断等があるような場所ならば1週間~10日くらいは養生してくださいね。 ちなみに…ですが、 写真右側は、「サビ砂利の洗い出し」 写真左側は、「ジャミコンの洗い出し」 ジャミコンの洗い出しは、コンクリートの中にもともと黒い砂利が入っているのですが、それを洗い出して見せてあげる施工方法です。 洗い出しとの大きな違いは「下地荒コンクリート」が必要なく、1層式の施工方法なので、カースペースに適していると言う事です。 また、コンクリートの中に含まれている砂利を利用しているので、コストも洗い出しに比べると、かからないのも特徴です。 「洗い出し」についていろいろご説明しましたが、おわかりいただけたでしょうか?? 左官作業のなかでも、「洗い出し」は職人さんによって材料の配合や、ふき取り方など、独自のやり方があるようです。 いろんな現場でいろんな洗い出しを見てきましたが、これだけはハッキリ言えます。 洗い出しは、施工直後が一番キタナイ……… 悲しい事ですが、本当です… 理由は、セメントに含まれているアルカリ成分が、表面にじわじわと染み出してきますので、施工後3ヶ月から半年くらいは、白っぽい粉をふいたように石の表面が曇っています。 ただし、酸性雨の影響や人が歩く事によって曇りが取れていきますので、あとはくっきりはっきりキレイになります!! 街中で洗い出しを見かけたら、どんな色の石が入っているのかちょーーーっとだけ気にしてみるのも楽しいかもしれませんね。 ではでは、長くなりましたがこのへんで