病名-イカリムシ
イカリムシ症白い糸くずのように見える特大の寄生虫である。● 症状皮膚や鰭から、白い糸くずのようなものがぶら下がります。重症になるとくっついている部分が腫れ上がり、出血することも少なくありません。稚魚は死ぬこともあり、成魚でも衰弱しかねます。この病気の場合、患部に固い物をこすり付ける動作がよく見られます。● 原因甲殻類、イカリムシが引き起こす寄生虫病です。イカリムシはコイ科の寄生虫の中でも特に大きな物で長さ10mmにも成長します。頭部は「いかり型」でこれを魚体の皮膚や鰭に差し込み血液を吸って生活します。頭部以外は皮膚からぶら下がる格好となります。白い糸くずのように見えるのはこの部分です。● 対策ピンセットなどで抜き取ることもできますが、傷にならないよう、また寄生虫の頭部が残らないように注意が必要です。抜き取ったら、マーキュロクロムなどを塗り、消毒してあげましょう。薬で駆除する場合は、チョウ症と併発していることも多く、水産用マゾテンやリフィッシュで対処するといいです。