TOKYOプチオフ  03/5





【 めぐり合う時間ということ――★ 】

tokyo 03 off




――――Mと川崎駅の京浜東北線のホームで見送ってもらいお別れ。
最後にMは真面目に尋ねてきました。
「ねぇ・・・・まるくん(はじめてくんかよ、)なんで・・立川行き二台止まってるの??」
「・・・・・あのね・・・・始発だから、ここが。あんたらどちらに乗ってもいいの」
「迷うところだった・・・・」

電車が来た。
電車に乗り込む前にインドのムンバイでの別れ同様握手した。
「M、相変わらず手硬いな(笑)」
「ほっとけ」
そして車窓から、これも同じ投げキッス。
でも今回キッスを投げ返してきたのはS君だった。
Mは横でその光景を微笑んでいた。
やはり淡々としながらも歳月は確実に流れていたのだ――――。

川崎を発ち、新子安を過ぎたあたりで携帯の着信があった。
――ん????新子安??――
なんで東京大宮方面行きが横浜に向かってるんだろう?
・・・・・・・・っておい!また(またかよ~~涙涙涙)間違ってるし(涙)
気づけよな!M(号泣)
イライラしたときは人様のせいにするの得意ですっ(イバレないし(涙

またまたよけいな汗をかいて、乗り換えです。


携帯はカフェのNさんから、――丁重だかなんだか具体性が欠如した今夜のお断りの内容――。
さんざん礼節をカフェで説いてきたのに、この子には効果なかったのかな?
っていうか、あっ・・・・避けられてたん?今ごろ気づくし(笑)あ、でもないか(笑)
悪いイメージではなく良いイメージ持たなくちゃね。きっと彼女は忙しいの♪
て、ことで、今夜はどこの誰に当たろうかなっ♪
即興の出会いも、また楽しからずや(高々と笑い
ちょっと新橋で降りて、Hさんに電話してみよ♪ちょうどいいや、会社が高輪なんだよね。
「もしもし(ポッ。。。)、Hさん?仕事中だよね・・・今、こっち来てるんですよ。今晩どうですか?GさんやEさんも一緒にどう?」
「わぉ!まる!なあ~~~んで、もっとはやく連絡くれないのよぉ~~!#今日も土曜だというのに残業なのよぉ~、明日もだけど、、、、明日はどうなの?」
「明日夜は大学の連中と予定あんすよぉ~~、昼間はゼミの教授宅と大学へ(涙)」
「そう・・・・いつ帰るの?15日朝便?ちょっとこんでるからこの連休も缶詰なのよ」
「そうですかぁ~~じゃあ、今晩は他あたってみます。え?Gさんたちに連絡?いいですいいです、HさんいらっしゃらないんならちょっとGさんたちとは引きますから、アハハ」
しょうがない・・・・鶴見のUちゃんに10年ぶりに連絡とってみようかなっ。
そんな気もしたらいかんからと、ムカ~シの住所録から登録しておいたのだ(ココロの中で高々と笑い
あっ・・・なんだ!そんなことなら横浜歩面へそのまま向かっておくんだった(爆
でも、さすがに連絡はしません。できませんよね・・・・(ココロは黄昏
それは、モロッコのNさんにも同じく10年の歳月を・・・・埋められるわけないし(涙
ここはオトコで手を打つか?(おいおい、アンタホンマニナニシニキタンネ??なんてココロの悪魔は囁いたりしませんっ。
――ピポパ――繋がらない、浜田山のK君・・・・・。
――ピポパ――留守ですか?小伝馬町のM君・・・・。
――ピポパ――電話使われてない?西永福のY君・・・。
――ピポパ――夜逃げですか?大泉学園のT君・・・・・・(爆
――あ?・・・電話とりつけてないんや、本所のA君(爆
う~~ん・・・・やっぱ都心時間に暮らす民たちには酷かいな?みんな避けてません?

さてと、今晩はおとなしく竹芝に戻って、名古屋への応援光線を送りますか・・・。
ホンマ、トホホなヤツらです。
神宮で決めて!くれたらアタシのなかでは多いに盛り上がるのにぃ~~。
一昨晩は神宮へ行ったのですよ、エッヘン!球場外ですけどね。
あの18年ぶりの命みなぎる体感をしてきました。
あいかわらず健康飲料には勝てなくてトホホなんですが、外苑は燃えてましたよ~~。
尼崎駅前広場と間違えるぐらいの盛り上がりでした。

で、ホテルに着いて、今日も湯船は真っ黒・・・・汗かきはつらいのぉ~~。
で、テレビテレビ♪
ゲゲゲッ・・・今日はBS放映なしですか??
つまんなぁ~~~~~い、どうでもええG戦なんかやるなよぉ~~(泣
ん?着信?誰??
あ、携帯??知らないひと??「もしもし」あ、Hさんだ。ポッ。。。。。。
「ごはんは食べた?今どこ?あっ宿は竹芝なの?近いじゃない。じゃあ、2時間限定で
抜けてあげられそう。私は飲めないから、、、まる、トンカツがいいんだよねっ♪」
「おぅ!さすが令嬢!行きます行きます。え?新橋から御成門の○○?もう混んでると思うよぉ~~。銀座にする?」
「うん、いいよ、お互い近いから、じゃあ、今から出るね。有楽町側のガード下の宝クジあたり前で、ここに電話して」

思いもかけぬ再会――― 「いつもまるは一方的だけど(笑)」怒られるし(笑。

相変わらず同い年でも優雅でお綺麗なHさん――有楽町から新富町へでることにしました。
上京前、検索したり本屋で調べてて、すこぶる評判と評価のよい、もしかしたら東京一?ていうぐらいの評価の優秀トンカツなのです。
もちろん、今回「一人トンカツ巡りの旅」では真っ先にリストに入れておったところです。
2週間の滞在中、計5回の一人メシのときはすべてトンカツ屋巡礼を続けました。
リストの作成は念入りに行ないました。
絶対はずせない新富町。初日に大井町。カフェ友と恵比寿。大森もぜひ。御成門の有名店。新小岩は開発のため閉まってた。成城はもうパス。目黒ももうパス。神田もパス。上野方面は二度と足踏み入れん。銀座はまだまだある。新宿四谷もいいみたい。日本橋も捨てがたい。
ま、そんな意気込みのなかで新富町は絶対リストからはずせなかったのです。
あまりにもの美味さに何度も通ったらどうしようかと悩み、後半にとっておいた―――。

「いつ以来?」
「もうずいぶんになると思います。2000年パリに行ったときハガキ出して、帰りにちょっとだけ会いましたよね。あとHさんからはいつものアラブ方面からお誘いが(笑)」
「普通海外からハガキで待ち合わせする?しかも会った後に着いたハガキ(爆)」
「そうだねぇ~~。なんだかお互い海外から思い出しハガキ(笑)にとどまってるもんね」
Hさんは某羽田の商事会社でお互いバイトしたとき出会った仕事のすこぶるできる、京王線○川にある女子大生で背が高く理知的な憧れの人だった。当時アタシはギャグとオンナしか頭になかったが「関東にはない顔(笑)と引き出しの多さ(笑)」と、とても可愛がってくれた。彼女は今でもご両親と一緒にお住まいで、本人は若くして会社を興したひとだ。同じ年なんですが、アタシ浪人なもんで、今でも敬語です(どっちみちオーラのあるヒトだから敬語だけどね(照れっ。
「まる、相変わらず5時からも!!オトコしてる?いつも、も!を強調してるもんね(笑)
「だって、東京出てくるとみんなに悪い気もするんですよね。大学仲間もサークル仲間も旅で出会ったひとも、みんな午前様とか、ですよ。結婚する暇もないヤツも多いし」
「しょうがない性よね。自分がゼンブがゼンブ好きでいられるわけじゃないけど―――」
「で、どお?ここのは?トンカツ(笑)」
コメントは避けておきましょう。駅名で場所がわかった人もいるかもしれません。
店内は清潔で接客も良しなのですが、入店した直後のゴマ油くささにピンときたのです・・・。
肉質ジューシー。脂身と肉厚み。火入れカンペキ。衣カリカリはがれない。油切よし。
アタシの五原則が崩壊する店で、がっかりもなにも、人様の批評を信じちゃいけません(苦笑―――。

★たまにはリンクにある「食いしん坊のレストランガイド」覗いてみてください。
デートはHより大好きなまるくんが東京・大阪・神戸でもあちこちにいてますから(笑

「仕事のほうはどうですか?変わってきてますか?」
「うん、おかげさんでいつもこんな状態。海外脱出時だけが休息みたいなもん」
「でも、それがあるから仕事もこなせるんだよね」
「そう、まるもね(笑)」
「いや・・・もう、、、ほんとうに行かない、行けないと思いますよアタシは・・・」
「切羽詰ったような迫真のハガキ、3回ももらったわよ(爆)――今回が最後になると思います―――って(大爆)」
「行かないつもりなんだけど、『呼ばれる』んだよね(笑)」
「で、美人奥さんは元気?」
「ええ、あいかわらずフンゾリイボイノシシさんですよ(笑)休暇・・・・じゃないや(爆)
出張中に家や部屋の片付けしとけよ!!いうて出てきたんですけど(笑)」
「まぁまぁ、いいじゃない、二人でひとつのビックル人形なんだから(笑)」
「なんですか?それ。それよか、もう9時だよ。いいの帰らなくて?」
「う~~ん・・・・・どうしよう。ちょっとみんなにも残ってもらってるから・・・。またあんまり期待しないで連絡ちょうだいね」

三吉橋で別れた。
一緒に地下鉄で有楽町、新橋までいられるのだけど、このまま別れて彼女を激励する意味もこめて握手して別れた。一人また汗をかきながら銀座へ向かった。
歩きながら、一体いつになったら自分は彼女とタメグチで話ができるだろう?とあたまにもたげていた。
今夜は大きな月がでていた。
「――いつか月を旅するのが、私の休息の究極の目標ね――」
彼女がもう15年もの前、そう溢したのを思い出した。
あの頃はまだまだ夢のような話しだったが、実現も不可能じゃないと思えた。
いや、彼女は着実に目標に向かってるように思えてならない。
お互い携帯メールは知りえたのだが、滞在中、彼女からメールは入らなかったし、こちらからかることもなかった――――。

















★戻るくん★

★進むくん★

© Rakuten Group, Inc.