風の握手――駒ケ岳

あなたから届けて欲しい ―風の握手―
at 2003 07/23

(あたらしい風―つづきの前奏―)

 4日かけてはじめての中央アルプスを楽しんできました。
「楽しい」と書いて「苦しい」と読むこともできるのですが・・・・・・。
 木曽川と天竜川に挟まれた中央アルプスは塩尻市から南南西に約100キロにわたってほぼ一列に峰を連ねております。
これまで何度か『お邪魔させていただいた』、広大な南や北アルプスとは比べ物にならないほど山が浅く、標高約600メートルの登山道から一気に2300メートルほど高度を上げねばならず、沢は滝の連続で道の急峻はハンパじゃありません・・・・。
でも♪、ここ木曽駒ケ岳は駒ヶ根高原からロープウェイで一気に2000メートルわずか7分で稼げちゃうんです♪
てなことで、「観光やん、な♪」とはずんだ声も自然と飛び出しちゃうわけです。
が・・・・・・・。
ロープウエィの終着の千畳敷カールから雨風ガスの世界、大勢の観光客と登り出しの一歩、八丁坂ではやくも音をあげる始末です。
それと・・・アタシって、・・・ホンマにとことん雨オトコなんですね・・・・泣いちゃいます。
なんとか頂上めざしましたが、風速10メートルの風にあたり、雹まで降ってきまして、不協和音のオーケストラを奏でる気分でございました。
 翌日も早朝からどうやら吹雪のようでしてすごいガスまでがたちこめてます。
山小屋で沈殿という案も出たのですが(アタシがだしましたんですけど・・)隊長は「予定どおり5時出発」という御触れ・・・・。
まずは鎖場の続く難路、宝剣岳めざし痩せた鞍部、ピークの繰り返しです。
あ、足をどこにだせばいいかもわからずも誰も代わりに歩いちゃくれません。ガスのなかで視界がほとんど利かず、キレ落ちた谷が見えないだけ幸いでした。
痩せた尾根の両側がキレ落ちたナイフエッジ状の岩場は、どこをどうすればいいのか足をだしたり引っ込めたり、鎖に手をかけたり引っ込めたり、悩みベソかき息も絶え絶え、、、シニタイぐらいでした・・・・。
このあと行程6時間の縦走路がまってるし、翌日の空木岳から一気に2000メートル今度はロープウェイ使わずカモシカ道も下らねばならない難路を前に・・・・・・。
ああ、一歩一歩、目の前を踏み出すのみです。
そうなんです。
生きた心地がしない登山をなんで始め、とり憑かれているかと申せば一言、「生きるため」なのかもしれません。
そう、「生きる」、とはただ「ある」のではなくて、なにかを「なす」のだとアタシは体感したいのかもしれません――――。


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――あなたが吹かすあたらしい風――
  ――私が送るこの握手――風が送ってくれたこの拍手――
  
  【風が届けた握手】

あなたに送る
この握手を
風はくれた
この拍手を
耳をすますと
ほら
いつも僕はここにいる

僕の言霊でもぎとった
この琥珀を
君の手のひらに

あなたの手のひらに琥珀一つ
あなたから返った
この握手

★【風が届けた握手】を覗いてみていただいたことありますか?
そこには【まるくん】がいます。
アタシはいつでも純粋に貴方に「怒った心」をもっていたい。
優しくネ(笑

 【 人権教育 】

「人権教育」は「人間存在のすべて」です。
それの意味するところは何でしょうか?
アタシのあなたがたの血と肉であるのはなぜでしょうか?

きっとみなさん、この4文字に「人権を教育する」としか連想しないでしょう?
それも、思い込み、かもしれません。
ことば遊びするつもりはありませんが、多様な側面があるのです。
紹介してみましょう。


●「人権についての教育」
教育内容に関する概念で、人権を学ぶ、ことです。
みなさん、このことを連想されるはずです。

●「人権を通じての教育」
 人権の価値観にふさわしい雰囲気のもとで学習していくべきという概念
 
●「人権としての教育」
 教育を受ける機会を保証すること、教育そのものが人権ということ。

●「人権をめざす教育」
すべからく教育とは人権の普遍的実現につながるということ。

おおまかに4側面を紹介してみました。
いかがです?
このような多重構造の「人権」の確立をめざすのみならず、概念自体が人権でもあるのです。
次回はこの4側面をもう少し掘り下げて、解説してみましょう。


あなたに送る この握手――(つづく)

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(なんとか下山して。。。。。後日談)

 3日間、世間知らずのアタシたちが下山して町でまずやること。
とりあえず風呂に入り、空白日数分の新聞を読みます。
 わが愚息トラッキーはV知らずの恐さをまだ知らず、ただ知将の「今日の試合を!目の前の試合を一戦一戦戦い抜く」という合言葉が愚息たちになんとか浸透しており、他力本願的でもあるのですが力強いかぎりです。
そうです・・・・一歩一歩・・・・・。
アタシャ、「失われし18年間」の青春を取り戻すべく後向きに歩きたい憤りもあるのですがね・・・・・。
で、一面から読み直しますと・・・・・。
なんと、一歩をもう踏み出すことができない人が多々います。
痛ましい事故や事件がこれでもかとアタシたちを襲いました―――。
そして、「生きることを奪われる」ことがいかに惨いことかアタシたちは無防備に憤りやるせない気持ちで一杯です。
ただし、「今日明日の一歩の権利」を誰かに保証されるのではなく、アタシたち自身でそしてあなた自身から守られ守れないものか、ただ祈るだけではなく、深く考えていきたいです。


「生きる」――とは、一歩一歩踏み出していくことなのですから・・・・・・。







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