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まるくんな  ワンダーランド


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愛すること―ハニー♪とワンダーランド2


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空飛ぶまるくん―★ワンダーランドw2


空飛ぶまるくん―★ワンダーランドw3


空飛ぶまるくん―★ワンダーランドw4


ハニー♪ 美しすぎっw


美しすぎっw文句ありまして@@


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2012年09月01日
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レフェルヴェソンス L'Effervescence 西麻布 ポケット一杯の幸福レストラン

「もしもし、すみません。7月○○日、日曜日のお昼2名ですがお席どうでしょうか?」
「はい、ご用意できますが、何時にご予定でしょうか?」
この瞬間、身が震えるような感動を覚えた。何故ならどんなにすぐれたレストランで、どんなに類まれなレセプショニストを配しようとも「少々お待ちください、ただいまご確認いたします」の対応から入るのが常道なのに、朗らかで健康的で知性を感じさせ澄んだ声の持ち主は即座の応答である。
閑古鳥が鳴くそこんじょそこらの都心のレストランではない。
シェフはミッシェル・ブラスで素材の扱いを学び、ファットダックで化学的調理のアプローチを学んだ新進気鋭の若手で、サービスにも定評のある都内屈指のガストロノミックを楽しめる予約困難な店である。しかも晴れの日の利用が多い週末だというのに。
私はこの優れた女性ともっとお話がしたくてその日は嬉々として電話を切った。
そしてしばらくたってからあらためて確認の電話を入れた。
幸福な時間は壮大なシンフォニーを奏でながらなお続いていくのだ。
「お忙しいところすみません。7月の○○日に予約させていただいている○○と申します。ちょっとご確認いただけますか?」
「いえ、とんでもございません。○○○さまですね、ありがとうございます」
また即答である。一体どんなシステムになっているのか、彼女の思考回路がどんな構造なのかワクワクドキドキ嬉しい悲鳴をあげつづける。
「実は2点ほどお願いがございまして、当日は娘と2名でお邪魔させていただくのですが、彼女の誕生日が近いもので・・・・」
このとき声にならないような声で「わぁ~~~♪」と祝福するかのような感嘆が届いた。
向日葵が咲きほころぶ丘の上に一本の大きなポプラの木がある。そこにはブランコがありこれを漕いでみると眼前に紺碧の海と青空が水平線に溶けるような色合いをみせ、心地よい貿易風が身をやさしく包んでくれる。
彼女の声と仕草に、そんないつまでもそこにとどまりたい幸福感があった。
「で、なにかお祝いのオプションがございましたらご対応願いたいのですが」
名前付きのプレートでお祝いしてくれるのは事前にリサーチ済である。
彼女は懇切丁寧に説明して名前を確認してきた。
「○○○ちゃんですね。おめでとうございます」
そして次である。
「お昼のコースの『おでかけ』は二人、テーブル同じで注文と伺っているのですが、素材によってお皿を変えるとか、また『寄り道』と『牧場』をそれぞれお願いして、プラスαでおでかけメニュウからも追加とかは可能でしょうか?」
「こちらにつきましてはシェフとご相談させてください――――」
ひとまず電話を置く。
午後一番、彼女から(お店から)の電話が鳴る。
「シェフも喜んでご対応させていただくそうです。――娘さんのお名前が○○○さんですが、私名字が○○○です。よろしくお願いいたします――」
「お綺麗なお声で、やさしいご対応ありがとうございます。○○○さんのお声なら毎日聞いていたいぐらいです」
「そんな・・・・・涙がでそうになります」
 
    
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そしてついに向かえたスカイツリー&花火大会&東京フレンチレスラン巡り、二女と3日間限定の(?)おデートも最終日。
今日を迎えるまでに私は世界中の美しい港を巡りながら旅しているようなウキウキワクワクした幸せな気分のまま旅する時間を過ごした。
昨日は、オーベルジュ・ド・リルでの素晴らしい心地のひとときを過ごしたほろ酔い気分のなか銀座の「フェルメール光の王国展」に向かう電車の車中に予約確認の電話が鳴った。
「おひさしぶりです。○○○さんにお会いできるのがとても心待ちです。なんとか一番に入店しようと思ってますので○○○さん、お店のドア開けてくださいね♪」
隣で娘が大笑いしている。
地下鉄のなかでいったんとぎれた電話を銀座の歩行者天国の路上入れた。
「―――ところで○○○さん、ワインにはお詳しですか?」
「いえ、ワインのことでしたらソムリエとご相談させていただければ」
「いえ、いいんです。ちょっと控えてくださいますか?言いますよ。サヴニエール・クロ・ド・ラ・クーレ・ド・セラン 1996年。ニコラ・ジョリーというロワールの優れたドメーヌのワインがお店にたぶんあると思うのですが、これは10年熟成していてなおかつ抜栓しても2・3日後が呑みごろとよく言われているのですが、これを今晩からでも開けて置いていただけないかソムリエにお伝えください。まぁ、だいたいが管理上責任もてないのでお客の顔を見てからでないと、断られるんですが・・・・・」
ニコラ・ジョリー/サヴニエール・クロ・ド・ラ・クーレ・ド・セラン1996年
二女の生まれ年のワインだ。お祝いにふさわしい。
「――シャトー・ディケム、DRCモンラッシェとともにフランス5大白ワインと呼ばれ、あまりに有名なこのワインは、世界中に熱狂的なファンが多く、そのあまりに衝撃的な味わいによって、ビオディナミと呼ばれる自然派農法に疑問を持つ多くの生産者をその気にさせ、自然派農法を瞬く間に世界中に広めた立役者!それもそのはず、フランスが誇る銘醸畑のクレ・ド・セランはシトー派修道僧により12世紀に植えられた由緒ある畑で、800年以上もの間ブドウ栽培が行われています。ニコラ・ジョリーが単独所有する畑で、南向きの急斜面で、平均樹齢は40年以上、一番古い樹で80年になります。馬を使うかもしくは人の手によって耕しています。まず、驚かされるのがその琥珀がかった美しい黄金色。そしてグラスから立ち上がる圧倒的ボリュームのバニラやアプリコットや洋ナシなどの複雑な果実の凝縮感。厚みのあるミネラル感、存在感のあるエネルギー感のようなものすら感じられます!
これまでの白ワインのイメージを覆すほど、複雑で甘美な香りに飲む前からうっとりです。味わいもまだはつらつとしている果実味の凝縮感もありますが、カラメル状のリンゴのような濃厚な味わいは非常に豊かにニュアンスを変え、ビロードのような滑らかさをたたえます。いきいきとした力強い酸味、厚みや奥行きのある高いミネラルをあわせた骨格に支えられて非常に複雑に長く持続する余韻がなんともいえず、力強くもありますが、同時にエレガントに続きます――」
まぁ、どうしましょ?奥さん、ここまで絶賛されるワイン、ブルゴーニュではなくコート・デュ・ローヌの小さな一角に隠されているのですよ。そして1996年は二女の誕生年という物語付である。
その日の夕刻、築地から出航して隅田川花火大会をクルージングしながら観覧するというなんとも分不相応な身に浮かれている最中、またお店から電話が鳴った。
○○○さんだとばかり高揚感が最高潮に達して電話をとると聞きなれない声だった。
「私、レフェルヴェソンスの○○と申します。お申し付けのワインたしかに抜栓させていただきました。確認したところ少し酸があるようなのでデキャンタージュさせていただいてよろしいでしょうか?」
○○○さんの偉大さをまた知った。
その夜は隅田川花火大会どころでなかったし、嬉しくって会いたくってほとんど眠れずに夜を過ごした。

青山フラワーマーケット本店でブーケを4つ、前日予約している。
女性スタッフは全部で4人いると○○○さんから聞いている。
もうひとりのレセプショニストがとびっきりの美女だと風の便りで既に知っている。
数々の訪問履歴の声によって。その声をいくつか紹介しよう。
―エントランスには二人の女性 共に美しい二人の女性が素敵な笑顔で迎えてくれる―
―フロントの女性はモデルのような美人―
―受付ではモデルのような美女が迎えてくれます―
―それとなくお顔をみるとムチャきれい―
―予約の時点ですばらしい気配りを感じさせる女性 イメージどおりきれいな方―
―レセプションの女性二人はモデルのような美女でした―
―受付のお嬢さま方の美しさにウットリ―
―高原で育った野菜のようにまっすぐに明るく朗らかで知性のある健康的な雰囲気―
ざっと列記してみるとこのように賛辞の嵐である(笑)。
でも、直感で大部分は彼女を差しているのではないような気がした。
最後の紹介は今年7月の記述であるが、これは○○○さん、そのもののような気がした。
ヒントは簡単に隠されている。それは役割分担だ。
レセプションには二つの顔があるのだ。知性と朗らかさが必要な電話対応と美貌と笑顔を兼ね備えた来店者の出迎え。
原宿で買い物を済ませた二女と神宮前原宿駅前で待ち合わせし、タクシーで高樹町へ向かう。表参道どころか東京を車で移動なんてはじめてに近い。
この暑さに加え、超汗っかきなので嫌われたくないしっ(笑)。
店の前ではなく、わざと50m手前の向かいのお寺で降ろしてもらい、ゆっくり店に向かう。
緑に包まれたエントランスの緩やかな階段を5段上る、もったいぶってゆっくりと。
手には地方の空港で慌てて買ってきたじゃこ天、もう片方は4つの種類の異なる花束が入った手提げ紙袋ふたつ。このうちのひとつ、向日葵を中心としたブーケを○○○さんに手渡そうと決めてある。光り輝く太陽に真っすぐ伸びる向日葵が彼女のイメージだ。
ドアの前に立つ。拭いさったはずの汗がまた額からしたたり落ちる。
ドアが開いた。
長身でスレンダーな美女がとびっきりの笑顔で出迎えの挨拶を交わそうとする。
その瞬間、私はさえぎるように「○○○さんはどこですか?」そう問うていた。
彼女が店内に戻り、入れ替わり忙しい最中でも無理に促されたのかその姿を現した。
太陽に向かい、それでいて自身もがとびっきりの輝きを放つ向日葵が。
彼女の美しい笑顔を見た瞬間、私の胸一杯にも向日葵が咲きほころんだ――――。


 
    
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最終更新日  2012年09月01日 12時18分23秒
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