2011/12/18(日)01:16
一般仕様の自動車を寒冷地で使うためには?
日本国内で販売される日系企業の自動車は、一般仕様と寒冷地仕様に作りわけています。
大きな違いは・・・
【1.電装系】
寒い気温でもエンジンが始動できるように工夫がされています。
セルモータ,オルタネータ,バッテリーが強くなっています。
【2.ラジエータの不凍液】
ラジエータが氷結して破壊されないように不凍液の濃度が高めてあります。
【3.ワイパーのアーム形状】
フロントガラスに積もった雪を除雪しやすくするために工夫がされています。
ワイパーのアームが容易に立てられるような形状にしてあります。
【4.バックミラーに熱線】
バックミラーに加熱装置として熱線を組み込んだ車種もあります。
【5.乗員の寒さ対策】
暖房が強化されていたり、座席に暖房を備えている車種もあります。
他にも工夫されているところがあるでしょう。
一般仕様の自動車を寒冷地で使えるようにするためには?
ラジエータの不凍液を確認することは必須です。
(注意:ラジエータのキャップを開けるときは冷ましてからにしてください。)
この際、不凍液は交換したほうがいいですよ。
DIY でも出来ます。但し、エア抜きが厄介です。
ラジエータキヤップにエア抜きボタンを付けたタイプと交換するのは有効です。
でも、あまりお勧めできるようなシロモノではありません。
廃液が下水に流すべきものでは無いためです。
あとは電装系を強化すれば、寒冷地でもエンジンの始動ができます。
セルモータ,オルタネータ,バッテリー全てを交換したら、いい出費。
だいたい、本当の寒冷地仕様車はバッテリーも大型のが積まれています。
でも、最近はバッテリーのメーカーも工夫しています。
サイズが同等でも、2ランク上の性能を出すタイプがあります。
これらのバッテリーは氷点下での性能も向上されています。
また、エンジンが始動すれば、急速に充電できます。
この高性能バッテリーを使うのが効果あります。
また、エンジンオイルを低粘度にして、始動性をかせぐという手があります。
現状のエンジンオイルが“10W-40”だったとしましょう。
このオイルを“5W-40”のものと交換すれば、始動性が改良されるのです。
エンジンオイルの“10W-40”という表示。
ハイフンで区切った前後の数字がそれぞれ、低温と高温の粘度を示しています。
ハイフンの前が低温側でハイフンの後ろが高温側の表示です。
“10W-”よりも“5W-”のほうが低温に有利になります。
高温の粘度は、基本的には変えないようにします。
あとは、タイヤを交換すれば、結構いけますよ。