2006/01/19(木)13:54
毛皮の帽子
先日世田谷のボロ市に行きました。
いろいろなお店があって、冷やかしながら歩くと
だんだん手にいろいろぶら下げるようになり・・・。
その中で、ロシアと思われる商品を
出しているところがあって、そこで飾られていた
毛皮の帽子が眼に留まりました。
金額は約5千円。
実はその毛皮の帽子を見て、クロアチアのことを
思い出したのです。
観光で行っている訳ではないので、自炊。
そのため料理当番があって、
とある日、一緒に当番になった人と二人で
食料品の仕入れに出かけました。
映画で見かけるように、野外マーケット。
野菜は山積みになって、1kgいくらで量り売り。
だいたいお昼か2時過ぎには終了。
その日はお昼近くに行ったのでしょうか。
お店はだいたい片付き始まっていて、
慌ててなんとか野菜を購入。
ホッとして、眼に付いたのが
毛皮の帽子でした。
日本にいるとあまり見かけない
毛皮の帽子。
世界でもロシアなどでかぶっているイメージが
ありました。
そういえばクロアチアは北海道よりさらに北のところの
位置にある。冬は寒い。
だから毛皮の帽子があるのねー、と
好奇心旺盛の私たち。
さっそく見に行きました。
売っているおばちゃんはどこにでもいそうな方。
毛色の変わった東洋人が来たので、
‘いいカモ’と思って二人に早速帽子をかぶせた。
お互いに
「あんた、似合っているよー」。
半ば本気になりながら値段を聞くと
100クーナ(約2千円)。
日本では2千円の帽子となるとかなり吟味する
私ながら、100という単位にかなりグラグラ。
値切ればもう少し安くなると思いつつ・・・、
しかしそこでハタッと思った。
‘日本ではこの毛皮の帽子かぶると浮いた存在になる’
それで気の小さい私たちは購入を
あきらめてしまった。
そして、ボロ市で見かけた帽子。約5千円。
クロアチアで買っておけばよかったと
ちょっと後悔。
でもどこにかぶって行くのだろう。
余談ながら、クロアチアの通貨の単位はクーナ。
クロアチアでは、中世の時代に‘テン’の毛皮が
通貨の代用をしていたそうで、クーナ(kuna)は
クロアチア語で'テン’のこと。
それで、コインには数字に重ねてこの動物が
描かれているのです。
その下の単位はリパ。これはクロアチア語で
リンデンを意味するそうです。