必修科目の履修漏れ問題
必修科目の履修漏れ問題が広がりをみせています。個人的に驚いたのは、世界史が必修で、日本史が選択科目だったことです。日本の歴史より、世界の歴史の方が重要だと考えたのでしょうか。ニュースでは学校を非難するコメントが多いようですが、高校が受験対策の場になっている実情を考えれば、高校を卒業する資格さえ与えてもらえれば、今回の学校のやり方の方が、一般には支持されると思います。学校を非難する声は、あくまで、建前でしょう。実情に合わないような学習指導要領を作り、それが守られているかを把握していなかった文部科学省が、どのような責任をとるのか注目しています。 いじめ問題について、偉い方々が議論されているようですが、これについて、疑問があります。いじめで自殺未遂の経験があるような人物が議論に加わっているのでしょうか。いじめてきた人、見て見ぬふりをしてきた人、助けようとした人と、いじめられた側の見え方は異なります。人の話を聞いて理解したような気になっている人と、経験してきた人とは異なるのです。 学校が全て悪いなんて言っている人がいたら、その人は、議論する資格すらないと思います。一部の教師は、だらしないかもしれませんが、多くの教師は、しっかりと見ているはずです。人格形成に大きな影響を与えるのは、家庭です。 教師から聞いた話ですが、子供が問題行動をとるのは、なぜか。悪いことをしても、注目されたい。自分に関わって欲しい。そういう気持ちが問題行動をとらせるそうです。家庭で、少しの時間でもいいから、子供に話しかけ、話を聞く姿勢をみせることで、問題行動は減るそうです。 自分に置き換えてみても、家庭で、けんかでもすれば、外で攻撃的な思考になります。いいことがあれば、少しのことは、大目に見ようと温和になります。人なんて、そんなものでしょう。 学校の荒廃の原因は家庭にあり、家庭の荒廃の原因は社会にある。結局は、社会の雰囲気というものが、全ての原因だと思います。