2015/05/20(水)07:45
ドラマ『プロポーズ大作戦』一気観。
日曜日に、1日かけて
全11話+スペシャルを完走しました。
久々見直しましたが・・・
いやぁ・・・面白い。やっぱり、死ぬほど面白い。一話から涙出て来ちゃってどうしよう・・・と思いながら、
結局最後まで、泣き通しで観ました。
2007年フジテレビドラマ
『プロポーズ大作戦』
大好きな幼なじみと他の男との結婚式当日。想い出のスライドショーを観ながら、
過去をやり直したい!・・・そう願った男の前に
式場の妖精が現れる。「じゃあ、やり直してくれば?」
1話1話、高校三年生~社会人2年目(現在)までの、
主役二人の岐路を絶妙なエピソード回しで描きながら、全てのシーンで、ラストの心情を
じっくりゆっくり構成していくドラマです。
脚本の妙、配役の妙。全部のシーン、全部の描写、大げさにセリフに出す部分、
言葉にならずに、「悟る」しかその心情が読めない部分、
そのニュアンスの違いまで、
本気で練り込んで、ワンカットワンカット作られています。鑑賞側も、本気でガン観して、
本気で心情を読み解きにいかないと、意味がない。常に、過去と現在、時には更にその過去と、
いくつもの時間が交錯しています。数年前にタイムスリップした主役の、表情一つで、
実際の「過去の出来事」を推しはかったり・・・。一話・・・どころか、小さな表情変化一つ見逃すのも許されません。
鑑賞中、瞬き禁止!状態。
特に主役の健くん。
この子の主観で話が進む・・・ように見せかけて、
実際のところは、全く置いていかれてます。コイツがもう・・・モノローグでミスリードを仕掛けまくるんですよ。
自信がないから。
全力で頑張ってきたことも、全部
「出来なかった、上手くいかなかった、中途半端」としか表現しないんです。モノローグも、丁寧に解説してくれているように見せかけて、
本当に大事な部分は、言語化できないし。この子の心情・行動をひたすら『おっかける』・・・という、
ミステリー作品です。
何度過去をやり直しも、
礼ちゃんと多田さんが結婚するという今が変わらないのは、過去も全力だったし、そしてもう一つ。
本当の本当には、変える気がないから、だと思います。
この作品は・・・やっぱり、
大学3・4年の就活~社会人1・2年目・・・くらいの、
あの自信のない、一寸先も見えない、
足元ぐらぐらな、情けな~い時期を体験してこそ・・・分かるんです。
高校時代の野球部の描写に織り込まれている、健三くんと礼ちゃんの思い描く・・・
本当にスタンダードな、夢心地なまでの「夫・奥さん」像。
子どもから大人への過渡期において、夢を目指すにしてはスペックが低いという健くんの自意識や、
夢過ぎる夢を健くんに押し付けきれない礼ちゃんの遠慮、真面目故の焦り・・・説明できる次元で、きちんとエピソードや見せ方に落とし込んであります。
何回観ても、何回観ても、
新しい感情の発見があり、感動があります。
主役2人+親友3人の、
それぞれの変化の過程と、行きつく場所の説得力がもう。素晴らしい・・・。 連ドラというものを、それほどの数は観て来ていませんので、
あまり自信を持っては言えませんが・・・ただ、私の場合は、
このドラマを観てから・・・他のドラマが観れなくなりました;ワンシーンの持つ意味が薄味っっ!と思ってしまって;
少なくとも、少女漫画&ラブコメ脳で観て
こんなに面白いドラマ作品は、他にありません。
やっぱ・・・
最初、ネットでちらっと観て・・・
次の日にはDVD-BOXが家にありましたからね;主役二人の夢と努力・躊躇、そして現実で
頭がぐるっぐるになります。全然違うや。 by姉