ふたごノート

2024/11/04(月)18:00

完全新作アニメ「らんま1/2」第3話「好きな人がいるんだから」&第4話「乱馬を追ってきた男」&第5話「かわいくねえ」感想

愛toらんま・るーみっく(4)

完全新作アニメ「らんま1/2」第3話「好きな人がいるんだから」&第4話「乱馬を追ってきた男」 &第5話「かわいくねえ」感想 ​アニメ、毎週本当に楽しみに観ています!​​っていうか、毎話何回も何回も観てます! 鑑賞してると言うより、らんま1/2自体が私的な「エンタメ実家」過ぎて、 もうすべてが心地良過ぎて、絶対マイナスイオン出てる… もうずっとTVで「ついてる」というか…。 こんなに凄い渾身の新作映像が、毎週23分ほど(?)ガンガン公開されるなんて、週刊アニメって凄すぎる文化ですね…改めて。 前回感想→​1~2話鑑賞及び今回のアニメ化で期待してること列記​ 以下、鑑賞しながら感じていることや3~5話までの簡単感想の箇条書きです。 ​​★OP・ED​​​ 前回の感想記事で描きそびれておりましたが、 OP・EDともに楽曲・映像が本当に素晴らしくて感動してます。 ​OP♪許嫁っきゅん​ は、乱馬くんとあかねちゃん2人の並んだ立ち姿を基軸に、周囲からわちゃわちゃキャラクターが絡んでくるというらんまワールドのラブコメ感が 見事に映像化されていて、初見で超感動しました! 見れば見るほどかわいいです。 楽曲も本当に可愛い…!作曲は、真部脩一さん…♪神様はじめましたの方なんですね。 あの楽曲も音源持っててよく聴いてました。 anoちゃんは、お名前以外よく存じ上げておらず… (昨年の紅白で一度見かけたことはありました)、今回楽曲をしっかり聞いて、とにかく表現力のある方だなぁ~!とびっくりしました。ボーカルの緩急・強弱、メロディーラインや単語・語尾毎に 欲しいテンションが完璧です。凄い! ​ED♪あんたなんて。​は りりあ。さんという若いシンガーソングライター様の提供曲ということですが、こちらも初聴き&映像初見の際はビビりました。転んだあかねちゃんの手を取る乱馬くん…こんな精度で、少女漫画テイスト部分をフューチャーしてくれるの!!?超嬉しい!!って。 フルバージョンも聴いていますが、間奏がグッと中華テイストに触れてて、 意外性がありつつすごく良いんです。​こちらは、あかねちゃんVocal.verも収録というCDを予約済です。 もうすぐ(11/6)発売。楽しみです。 ​★一人ひとりのキャラクターの筋立て・周囲認識の繊細なニュアンス​​ 1~2話感想記事で「繊細な触覚/ニュアンスに期待してます!」と書いたのですが、​3話以降、期待以上の繊細さで、あかねちゃんの東風先生への恋心や乱馬くんとのコミュニケーション過程をじっくり追いかけることができていて、 大喜びしてます。 物質感/重量感については、先の記事に書いた通り、やはりシーン毎…もっと細かく言うとキャラクターの動作毎に、デフォルメ・色彩・背景の全部を使って、いちいち変えてあるのがよく分かります。 鑑賞してて本当に感じるんですが、今回の新作アニメは、基本的に通常のシーン…日常動作シーンにおける質感・重量感が、​旧作のアニメや、もっと言ってしまうと原作本編よりも、 ずっと「現実」に近く作ってあると受け取っています。 ​各キャラクターの存在感、お互いの認識感がすごくある。​ 主役の乱馬くんが特段顕著ではありますが、それ以外のあらゆるキャラクターたちの、​​感情の筋立て…周囲の人々への気遣い・空気感の捉え方が全っっ然繊細だと思います。 らんまワールドのキャラクターたちは、基本的に皆自我が強く、​我が道を行くやつらが周囲にどう思われようがお構いなしに、ガンガン仕掛けてくるのがお話回しの基本形であり、私も「らんまワールド」というのはこういうものだ、と疑うことなく鑑賞していました。 ただ今回のアニメは、原作の話筋は変えていないのですが、なるべく各キャラクターの心情筋に鑑賞者が付いていきやすいように…だと思いますが、​一人ひとり、演技のニュアンスが凄く丁寧に詰められているのを感じています。 乱馬くんがとにかくあかねちゃんの表情/言葉の端のニュアンスを捉えて、​それに応じて、ひとつひとつリアクションしてるのが分かります。 あとは女らんまくんですね。 旧作と全然印象が違ってびっくりしながら鑑賞してます。旧アニメでは、男乱馬・女らんまくんでかなり人格が分かれてしまっている (水をかぶると人格も変わる)印象で鑑賞していました。 男乱馬くんは、甘えっこ気質のスーパー愛されアイドル、 女らんまくんは覇気のあるカリスマ女性アイドル…みたいな印象でした。どちらにしても超魅力的なキャラクターで、2度おいしい!みたいなイメージ。 それが今回は、声質的には旧作よりかなりトーンが高く非常に可愛らしいのですが、でもきちんと男性verからの連続性があり、「あぁ、男の子だ」と感じます。 林原めぐみさんは本当に凄いです。 今回鑑賞していて、キャスト様皆さまの意欲は どのキャラクターからももちろん感じるのですが、​​​​​特に男乱馬&女らんまくんの2人のキャスト様… 山口勝平さんと林原めぐみさんのお2方の、意欲というか、 培ってきたものすべてで、「『らんま1/2』は最高なんだ!」 「『旧作があれば良かったじゃん』とか絶対に言わさん!」 「30年前のラブコメ全盛期最高傑作の威力を、もう一度深く打ち付けてやる!」​​​​​と鑑賞者たちをなぎ倒しにかかってくる感じが…凄みというかなんというか…凄いです。ええ。 あかねちゃんは、もともと原作がかなり気遣いな娘なので、原作丁寧準拠という印象です。ただ、乱馬くんのリアクションが原作対比でも大きくなっているので、 それをきちんと受け取っていて、あかねちゃん自身も表情豊かで、 本当に可愛いなぁ、と思って観ています。 かすみさんも、全然印象が違いますね…。旧作ではもっと人外の女神のような印象を持って鑑賞していました。本作ではしっかり者で、でも若干マイペースさのある19歳の女性なんだな、とよく分かります。井上喜久子さんが、旧作との違いをしっかり演じ分けられてるのをひしひしと感じます。 なびき姉ちゃんもまた…以前よりずっと 「気づかいな次女(3姉妹の真ん中)」になっていると感じてます。すごく周囲の表情を見て発言してる。妹が派手な(人気のある)娘なので、過干渉なわけではないですが、 様子を見ながら、(あかねちゃんが傷つくようなことはすんなよ)と さり気なく周囲の男どもをけん制してるニュアンスを感じます。 乱馬くんのお父さん・玄馬さんも本当に丁寧で…旧アニメ・原作よりかなり親バカ感が増してる印象を持って鑑賞しています。呪泉郷で、乱馬くんを娘溺泉に落とした際、自身がパンダになっていることに気づいていなかったリアクションが入っていたリ…(原作にも全くないオリジナルの描写)初日の登校の際は心配で付いて来てるのがよく分かったり…。 あと細かいところだと、山寺宏一さん演じる呪泉郷ガイドさん。1話見て、「演技筋変えてある~…怖っっっ!」と真っ先に思ったところです。旧作では、やっぱりどっか「飛んだ/異邦」キャラクターという印象でしたが、​​今作ではきちんとお客さんに話しかける、 地に足の着いた「丁寧なガイドさん」だと感じたんですよ。 ★恣意性の強調 ​鑑賞しながら妹とも話している部分ですが、今回の新作アニメで特徴的だと感じるのは、​シーン・アクションの魅せ方を、キャラクターの「恣意性」を重視して 作っていると感じる点です。 一番分かりやすいのが、​「お色気」要素​について。​ らんま1/2は設定の特性上、女の子/男の子含め裸が非常によく出てくる作品です。 また、各キャラクターは意中の相手に非常にアグレッシブに好意を示しますし、それに加えて色仕掛け等が格闘要素と混ざって出てくるため、シーンとしての数も非常に多い。 もちろん、裸シーンの多さはらんま1/2という作品の魅力のひとつだと思っています。ただ、以前の記事でも触れた通り、今回のアニメ化は本作の少女漫画的な要素を一番にピックアップした作りになっていると感じていますし、視聴ターゲット層の想定を明確に「女性層/子ども(が安心して鑑賞できる)」に 絞っている印象を受けています。 こうした方向性の中で、個別のシーン毎に現代の価値観に照らして、削る・削らない、修正する・修正しないの判別を、 「恣意性」で判断しているんだろうな、と。 5話とか非常に分かりやすかったんですが、後半パート、絵面としてはお風呂場での男女の裸がずっと続きます。ただ、きちんと文脈を捉えれば、呪泉郷という特異設定の流れの中のシーンなのが 全然分かりますので、これは削る必要はないシーン。 ただし、深夜とはいえ地上波に乗せるアニメとして、「お色気的な意図はない」ことをきちんと強調したデフォルメで描いたうえで、です。 SNS等で何を言われようが、そんなものは「視聴者側が話筋を捉えていないだけ」「雑念を含めた受け取り方をしているだけ」なので。 反面、たとえ妄想の中の出来事であったとしても、 性的な意図を持った性犯罪に当たるようなアクションは、周囲のキャラクターたちのリアクションを含め、 当然、なぁなぁに許容されるものとして描くべきではないし、シーン自体徹底して省略しているのかな、と感じています。 ※この観点でいくと、八宝菜のおじいちゃんの描写はアウトだらけなので、登場させるにしてもかなりな改変を加えて、​話筋を回しの機能に絞ったような描き方になるのではないかな…と想像しています。 もう1点、恣意性という観点で強調されていると感じるのが、「殺気」です。 4~5話の良牙くんの描写が非常に面白かったのですが、​アクションシーンに時折「本気の殺気」を織り交ぜて来るので、純朴が故に、すごく怖いキャラクター描写になってると感じました。 山寺宏一さんも明確に使い分けて演じられていて、 今更過ぎますが、本当にキャスト様が凄すぎるな!と。 この感じで、今後登場する予定のシャンプーちゃんの殺気の切り替えも 強調してくるのかな~、見応えありそうだな~、と今からワクワクしてます。 ​​​■第3話「好きな人がいるんだから」 ​予告PVでもカットがたくさん使われており、 渾身回なのだろうな、と思って心して鑑賞しましたが…​ワンシーンワンシーン、キャラクターの1動作毎の素晴らしいこと…! 骨つぎ屋さんからの帰り道、あかねちゃんにおんぶしてもらうシーンの星空のきれいさ、あかねちゃんを乱馬くんが励まそうとするシーンの夕焼けの美しさ、そして道場の手合わせシーンのふわっとしてぐあっとした、超こだわりの動作を鑑賞し、 こんな凄いものが新しく観れるとは思いもしていなかった、年季の入ったオタク的にはもう…心の深き奥底に眠っていたはずの泉から、喜びが噴火してきて大変です!​幸せっっっ!! ​​■第4話「乱馬を追ってきた男」​ 良牙くん登場!​アクションシーンのクオリティの高さに、ここでも感涙…! 個人的には、乱馬くん&良牙くんの中学時代・昼食売店戦争シーンのテンションが見事過ぎて大好きでした。 あとはもう…女らんまくんの、可愛らしく男らしい魅力が詰まっている回だったと思います。林原めぐみさん、最高でした。 ​​■第5話「かわいくねえ」​ 前半パートのシンシアリーさ…あかねちゃんの「すっきりした」が、ちゃんと本心から出てきているものだと説得力があり、素晴らしかったです!眩い夕日の光が綺麗過ぎて、「(恋の)終わり」が寂しいんだけど優しくて幸せで、 新しい希望も感じて…とにかく素敵! 少し脱線しますが、東風先生役の森川さんは、犬夜叉の奈落役なんですね。るーみっく作品お馴染みの、(他作品含)クロスオーバーお遊び配役が数十年スパンの長期間で、壮大に一周巡って来てて面白いですね~! ​・旧:平成版らんま1/2​ 乱馬くん:山口勝平さん あかねちゃん:日髙のりこさん(タッチの南ちゃんでブレイク) 東風先生:三ツ矢雄二さん(タッチの上杉達也役) ​・犬夜叉​ 犬夜叉:山口勝平さん 桔梗:日髙のりこさん(おそらく、前世の相手役という意味での配役) 奈落:森川智之さん(犬夜叉/桔梗の仲を引き裂く役) ​・現:令和版らんま1/2 ​←New!​​ 乱馬くん:山口勝平さん あかねちゃん:日髙のりこさん 東風先生:森川智之さん ​後半パートは、良牙くんも変身して、 一気にグッと「らんまだぁ~!」と感じるテンポになりましたね。 次回・6話は格闘新体操序章・久能小太刀登場でしょうか? 強烈なキャラクターなので、どのような描写になるのか楽しみにしています! この先の奇人変人パレードも存分に楽しませていただきます。 ​あ~~~、幸せっっっ!!​ by姉​

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