テーマ:不登校の子供と共に(357)
カテゴリ:不登校に対する学校の対応
A子は登校すると,毎日まっすぐ保健室に入っていました。ほとんど養護教諭にべったりの毎日でした。養教は,一生懸命面倒を見ていました。しかし,彼女にも仕事は山ほど有り,そのうち疲れが出てきました。そばで見ている我々は,助けの手を出したいけどどう出したらいいか分かりません。そのうち養教は新校長に相談しました。新校長は即座に対応してくれました。具体的には以下のとおりです。 1.校長を中心に,職員室組(教頭,教務,養教,主事,用務)と担任を交えて 何回か対応を協議しました。状況の報告や対応の仕方の共通理解を持ちました。 2.養教の要望と校長の指示により,1日1回は教頭・教務・校長のいずれかが個人授業をする事になりました。 3.教務の私は,毎週の週案(週の授業案)を自分の分のほかにA子専用のものを作りました。 4.定期的に養教か担任の家庭訪問を続けました。 5.その他様々な手を打ちました。 私は,おもに書写(国語)と理科を担当しました。マンツーマンで会議室で教え始まった最初の日,私は「今1番やりたい事は何?」と聞いてみました。すると,彼女は「早く教室には入れるようになりたい。」と答えました。わたしは,「近いな。」と思いました。 5月の初めから朝親友と登校してそのまま教室に入って,自分のロッカーにかばんを置く事ができるようになりました。しかしまだ他の友だちが来る前に保健室にこもってしまいました。初めてのクラブ活動(料理・手芸クラブ)には,参加する事ができました。 5月下旬の運動会には欠席しました。今まで殆ど休まず,保健室だけには来ていたので,変化の兆しを感じました。 運動会後2,3日した頃でしょうか,登校したA子に担任が「このまま教室で勉強しちゃおうか。」というと,そのはずみでそのまま今日まで何事もなかったようにみんなと学校生活を送っています。 職員室組は,大歓声です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.06.08 18:47:57
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