第一話:天仕 Part5「墓石、欠けちまったな」「これ以上墓が荒らされないようになるって言うことの代償なら安いものじゃない?」 「そうだな、これでしばらくはここの墓地も安全になるはず」 男は塊魂につかまったときから気を失っていたらしく、ピクリとも動かなかったので縛り上げておいた。人目のつくところに放置して、墓荒らしの犯人だとわかるよう書置きを近くにおいて、警察に電話しておいた。 時刻はすでに午前3時。待ちが起き始める前にさっさと帰るのが吉。 「時雨、帰るぞ」 来たときと同様、時雨が俺にしがみつき、飛び去っていった。 幸い、昨日が金曜日だったので今日は休みだ。 夜3時まで戦闘しててすぐに学校だったらたまったもんじゃない。 惰眠をむさぼり、俺が床から出たのは昼過ぎだった。 時雨はすでに起きており、昼食の準備をしていた。時雨は基本的に日本食好みなので毎回の味噌汁の香りが食欲をそそる。 「ぉおはぁよぅ~……」 「おはようじゃないわよ、もう昼過ぎだって」 「俺にとってはいつも早いんだよ。ていうかねておきたら必ずおはようなの」 「そんなこだわりはいいからテーブルに取り皿とお箸出しといて。もうすぐできるから」 「その前に顔洗ってくる……」 昼食時、テレビをつけながら食べていると昨晩の墓荒らしのことが取り上げられてた。 「今日未明、警察に墓荒らしを捕まえたとの電話が入り、警察が現場に駆けつけたところ、縄で完全に拘束されながら気絶している男を発見しました。男は遺品を数品、そして拳銃を携帯していたことから緊急逮捕されました。しかし周りには人の気配はなく、警察に電話をかけた人物は発見されることがありませんでした。所々に発砲した後があることから、誰かと遭遇した痕跡はあるのですが……」 「僕たちのことは勘付かれてないね」 「痕跡を消すのは天仕としての義務だからな。それにしてももったいないよなぁ、これだけのことやれば一度ぐらいは警察に表彰されるのに」 「こういうことやってお金もらってるんだから文句言わないの、それだけで報酬は十分でしょ?」 これが俺たちの日常で、仕事。 簡単に言ってしまえば美崎町の正義の味方的な存在。 そんな莫迦なとは自分でも思うが、どこをどう取ってもそういう風にしか考えられない。 「おいてめぇら、次の指令だ!」 「「指令来るの早っ!」」 そしてまた異変を解消しに、天に仕える者は行く。 ATOGAKIらしきもの 突発な思い付きですorz なんかこういうのを書いてみたかったんだけどどうも上手く書けませんねぇ…… 戦闘シーンがどうも表現しにくいっていうか、書いてると疲れてくるし、あんまり細かく書いてると読んでるほうも疲れてくるから……、その辺調整できません。 これ第一話って書いてあるけど二話書くか不明・・・。 一応これの前に書いた特別番外編(一話目も書いてないのに番外編て言うのも変ですがw)があるんだが、果たしてあげてよいものなのか……。気が向いたらうpするかもです。 マジ駄文ですみませんorz |