040815 ランダム
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適当な日常

適当な日常

2.選択肢A

晶  「さて、これで俺の予定してたことは終わりなわけで、俺は教室帰ろうと思うけど、皆は?」
真梨 「ボクは少し図書室で本借りてくよ」
里美 「私も少しやることあるから教室帰るかな」
綾乃 「じゃあ私は楓と一緒に教室帰るね」
涼雲 「俺も帰るかな」

現地解散となった。昼休み終了まで10分かのぉ。
教室まで3人並んで歩いていく。鴉といつも教室に行くことはあるが今回は師匠も一緒ということで新鮮だ。やっぱり華がないとな。そうそう考えてるうちにすでに教室の前。
……ん? 何か違和感あるんだけどなんだろう……? まぁいいか。

綾乃 「はぅ!?」

何か奇声が聞こえたので咄嗟に反応してみた。すると俺の胸板にさほど重くはない衝撃と更に奇声が聞こえた

綾乃 「ひでぶっ!」

ふと胸元を見下ろすと黒い尻尾が二つ……、いや、髪の毛の束が二つピコピコ動いてた。
師匠です。

晶  「……師匠、大丈夫か?」
綾乃 「あわ、あわわゎ! だ、だだ大丈夫です、支えてもらわなくてもっ! いつものことですからっ!」

なにやら慌てて俺から離れていった。そのまま顔を少し赤くして教室の引き戸を開けて……

晶  「……ぁ」
綾乃 「ひゃぅんっ!?」

黒板消しが師匠の頭にヒットした。どうやらさっきの違和感は少し開いた引き戸とそこにはさまれていた黒板消しだったようだ。

晶  「本当に大丈夫か……?(汗」

師匠は少し力なく頷いた。新しい制服なのにチョークの粉まみれだ。
しかしいったい誰がこんなトラップ……。

そして教室に入ると待っていたのは男子集団御一行様。

男子1「晶ぁぁぁ、てめぇまた女子の好感度上げようと……!」
男子2「お前には岡崎さんとか七瀬とかいるだろうがっ!! それでも足りないのか!?」
男子3「ハーレムか!?ハーレムなのか!?この人類の敵め!!」
男子4「俺にもわけろゴラァァァァァァ!!!!」
晶  「ちょwwwお前らwww落ち着けwww」
一同 「問答無用!」

その後授業が始まるまで他の男子にリンチを食らったのは言うまでもない……。
しかしさっき廊下には誰もいなかった。いったい誰が……?

――A.選択肢 終――


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