端午の節句のちまき
今日は端午の節句の日。ちまきをいただきました。 端午(たんご)の節句は、奈良時代から続く古い行事で、もとは月の端(はじめ)の午(うま)の日という意味で、5月に限ったものではありませんでした。しかし、午(ご)と五(ご)の音が同じなので、毎月5日を指すようになり、やがて5月5日のことになったとも伝えられます。端午の節句の食べ物としては、柏餅やちまきを思い浮かべますが、これらは、日本で最も古いお菓子の形をのこしたものといわれています。中国は戦国時代、紀元前278年のことです。楚(そ)の国の高名な詩人、屈原(くつげん)は国王の側近としてつかえ、人々からも慕われていました。しかし陰謀のため国を追われることになった屈原は、ついに汨羅(べきら)という川に身を投げてしまったのです。その日が5月5日。屈原の死を悲しんだ人々は、たくさんのちまきを川に投げ入れて弔いました。この物語が、端午の節句にちまきを作って食べるという風習の起源だと言われています。