ふゆゆん亭

2007/07/25(水)03:45

十二番目の天使

本(203)

●読んだ本● 「十二番目の天使」オグ・マンディーノ著  坂本貢一=訳 求龍堂   ■あらすじ 若くしてコンピューター会社の社長に就任して故郷に錦を飾り 幸せのピークにいたジョン・ハーデイングは 交通事故によって最愛の妻と息子を失った。 失意と絶望感と孤独感に打ちひしがれ 自殺をしようとしていたジョンを 親友のビルがリトルリーグの監督に誘った。 ジョンは毎日、自殺願望と闘いながら 少年達の純粋な野球への愛に励まされ 野球指導を始めた。 そして ジョンが監督することになったエンジェルズには 野球の基本が全く出来ていない 小さなティモシーが待っていた。 ティモシーは玉を取れず、 打つ事も出来ず、 走るのもひどく遅かったが 「毎日、毎日、あらゆる面で、  僕はどんどん良くなってる!」 「絶対、絶対、絶対、絶対、  絶対、絶対、あきらめるな!」 と大声で自分を励まし、 どんな時もあきらめずに取り組んでいた。 ジョンはティモシーの頑張りに励まされ 少しずつ生きる光を見出して行った。 ティモシーの励ましはチームにも向けられ いつしかチーム全員が 「絶対、絶対、あきらめない!!」 と応援するようになり、 それは応援席をも巻き込んで 大きな声援となって行った。     ジョンは この小さな十二番目の少年の 命の輝きから光を見出し、 前に向かって生きるために歩き出していた。 ジョンとビルと十二人のエンジェルズの 素晴らしいリーグ戦が繰り広げられたのだが。。。 ■感想 もうね、美しい涙を流しましね。 何が美しいかと言うと ティモシーの真直ぐな生き様と 心が美しいのです。 ティモシーの健気さに 胸打たれました。 自覚無しに涙を流して読んでいました。 生きるという素晴らしい奇跡。 生きるという美しい軌跡。 ティモシーの 「毎日、毎日、あらゆる面で、  僕はどんどん良くなってる!」 に驚きました。 私はそうと意識せずに 「毎日、毎日、潰されていく」 と考えていた気がします。 それで声に出して言ってみました。 「毎日、毎日、あらゆる面で、  私はどんどん良くなってる!」 すると私は確かに 12年前の床を這って移動していた時よりは ずっと良くなっているのであり、 10年前の1日中光線治療をしていた時よりは 滅多に風邪も引かず、 動けるようになって 死にたいとは思わなくなっている事に 気付いたのでした。 「毎日、毎日、あらゆる面で、  私はどんどん良くなってる!」 もう一度声に出して言ってから、 「確かに私は、  あらゆる面で良くなっている!」 と、これも声に出して言ってみました。 すると私は 自分の人生を自分で決定しないで、 長い間、 人任せにしていた事に気付き だから死にたいほどの惨めさと 無力感の中にいたのだと気付いたのでした。 「私は自分の人生を  自分で決定してこなかった!」 声に出して言うと勇気が湧いて来ました。 まだまだこれから 自分の人生を自分で決定して行ける。 自分の人生を取り戻せる! と感じました。 そんな風に、 この本は大切な事を気付かせてくれた 優しくも力強い本でした。 この本を教えてくれたPay it Forwardさん ありがとうございます。

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