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June 17, 2019
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テーマ:読書メモ(89)
カテゴリ:
「温かな夜」リンダ・ラ・プラント著 
原題「COLD HEART」 奥村章子=訳 
早川書房 1999年10月31日発行


【中古】 温かな夜 ハヤカワ・ミステリ文庫/リンダ・ラ・プラント(著者),奥村章子(訳者) 【中古】afb

■あらすじ
酒への欲求は抑えられても、心の渇きは癒せない。
探偵事務所を移転したロレインは
将来への不安と激しい孤独感に苛まれていた。
そんな折り、彼女は会社社長ネーサンの妻から
調査の依頼を請け負った。
ネーサンが何者かに殺され、
彼女に殺人容疑がかけられたので
濡れ衣を晴らしてくれという。
調査を開始したロレインのまえに、
やがて彼女自身の過去にまつわる衝撃の事実が!

新時代の女性ハードボイルド三部作・感動の完結篇。


■感想(後半ネタバレ注意です)
図書館でたまたま手にしたもので、
調べないで読み出すと三部作の完結篇だった。
(あらすじに書いてあるっちゅうの!)
ほら、またやっちゃったよ。
次回は知らない作家さんの場合は
スマホで調べてから出版順に借りよう!!
と文字にしておけば思い出すかもしれない・・・ヽ(≧ω≦)ノ

後で調べると、塩竈市民図書館には
一作目の「凍てついた夜」があった。
今の記憶がもう少し曖昧になったら、
一作目から読んでみようかと思う。

何しろ三作目なので、
導入部分がすごくぬるく感じてしまい、
都合の良い進み方だなぁと思ってしまった。
美人探偵の退屈なミステリなのかなぁと思いつつ、
主人公のロレインと助手以外は
「お金・物欲・我儘・自己中・主観的・強欲・性欲」
などなどの欲望まみれの
すさまじい人ばっかりが出て来るので、
この世界の嫌な所だけ見せつけられているようで、
メンタル弱い私には厳しい始まりだった。

何度か中断しようかなと思いつつ調べてみると
リンダ・ラ・プラントは
イギリス警察ドラマ「第一容疑者」の脚本家であり
小説化も手がけているので、
これは面白くなるかもしらんと頑張って読んだ。
(小説は読んでいないけどドラマは全部観た)

これまでの事情を知らないんだから致し方無し
と自分に言いながら毎日少しずつ読んでいたら、
三分の一を過ぎた頃から
点探しが少しずつ積み重なって、
後半は点と点が線で結ばれて来た。
読者には見えていた状況が、
ロレインにも見え始めた頃からワクワクして来た。
そうだロレイン、そこが大事!
それだロレイン、見逃さないで!
ああロレイン、気を付けて!!
段々応援し始めていた。

状況は金に群がる亡者だらけなんだけど
ロレイン視点の犯人探しが面白かった。
最後は色んな出来事を駆け抜けるようにして
全部拾ってしっかり終わった。

でもヤンチャな大型犬タイガー
(ジャーマンシェパードとウルフハウンドか
 アラスカン・マラミュートあたりのミックス)
が最後に出て来なくて残念だった。

あちこちぬるくて感傷的だったけど
謎解きは面白かったので★3つかなぁ。




さて、ここからは内容に触れるので
これから読む人は読まないで下さい。
これは本当にただの個人的感想。

―――●ネタバレ注意!●―――
三作目から読んだ私がいけないんだけど、
ロレインに感情移入した頃には
これまでの過酷で悲惨な出来事を埋め合わせるように
突然恋に落ちて素晴らしい日々を過ごす・・・。

私は娘を「先読みのピー」と呼んでいるくらい
非常に先読みの鋭い人で、
ドラマや映画やアニメを一緒に観ていると
「こんな状況だとこうなるかも」とよく先を言い当てる。
つまり娘はフラグが立っているのに敏感で
この十数年は鈍い私も幾ばくかは教育された。
それでロレインの突然の幸せ一杯を読んでいると
フラグが立っていそうで、
ああロレインよ幸せであれ!
幸せのままであれ!と願っていたのだった。

そうだよね、ドラマ脚本家で完結篇だもの
激しい結末じゃないと終われないよね。
どん底から始まったシリーズ物だから、
ハッピーエンドにはならないよね。
だけど植物人間になったロレインの
死出の旅までの独り言はいらないんじゃないかなあ。
恋愛と植物人間の思考の所が
感傷的でリアル感を削いでる気がした。
それかな、感傷的過ぎる演出に萎えた感じかな。

被害者の一番目の夫人の性格が
焦点を絞りにくくて、
私の中では一人の人格にならない。
表現もずいぶんまちまちに感じる。
視点の違いからか、
全く別人を描写しているように感じた。
長い間法を破って来た人が、
突然良心の呵責に陥って元夫の三番目の妻の
殺人の濡れ衣を晴らそうとするかな。
でもその後は何もしていないし。
なんかなぁ。
ネットであちこちの感想を読むと、
一作目の「凍てついた夜」は評判が良いようなので
一作目は読もうかな。

一作目「凍てついた夜」の原題が「COLD SHOULDER」で
二作目「渇いた夜」の原題が「COLD BLOOD」
三作目「温かい夜」の原題が「COLD HEART」。

これはなんぼなんでも早川書房の方が
邦題の放題をしとると言いたい(笑)
関数グラフみたいにどんどん離れて行った。

―――2019年5月末頃読了―――





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Last updated  June 17, 2019 11:29:34 PM
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