2023/08/21(月)14:35
『復讐のトレイル』C.J.ボックス著
『復讐のトレイル』C.J.ボックス著
BLOOD TRAIL 野口百合子=訳
講談社文庫 2014年8月12日発行
【中古】復讐のトレイル /講談社/C.J.ボックス(文庫)
■あらすじ
その遺体には頭部がなく、狩られた獲物たちと同じような「処理」が施されていた。
まるで狩猟が生き物を面白半分に殺す行為だと世界に訴えるように。
ワイオミング州知事からの特命を受けた猟区管理官ジョー・ピケットは、
ハンター連続殺人の背後に
卑劣な人間たちの深い闇が潜んでいることをつきとめていく。
■著者情報 C.J.ボックス
ワイオミング州で生まれ育つ。
牧場労働者、測量技師、フィッシング・ガイド、ミニコミ誌編集者など
さまざまな職業を経て旅行マーケティング会社を経営。
2001年、猟区管理官ジョー・ピケットを主人公にしたデビュー作
『沈黙の森』で絶賛を浴び、主要ミステリー新人賞を独占した。
その他の著書に『凍れる森』『神の獲物』『震える山』『裁きの曠野』
『フリーファイア』などがある。
ワイオミング州シャイアンに家族と在住。
■訳者紹介 野口百合子
1954年、神奈川県生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業。
出版社勤務を経て翻訳家に。
主な訳書にボックス『裁きの曠野』『フリーファイア』、
グルーガー『闇の記憶』『希望の記憶』『血の咆哮』(すべて、講談社)
フェイ『ゴッサムの神々』、フリードマン『もう年はとれない』
(ともに創元推理文庫)などがある。
■感想
感想を書こうと思ってあらすじを読むと、
アメリカではとても評判が高い事を知った。
《デビュー作『沈黙の森』でアンソニー賞、マカヴィティ賞、ガムシュー賞、
バリー賞の各賞の新人賞受賞、エドガー賞 処女長編賞ノミネート。
3作目の『沈黙の森』でPrix Calibre 38 Award(フランスの賞)受賞》
おぼろげだけど、『沈黙の森』と『凍れる森』を読んだ記憶がある。
内容は憶えていないけど、パッとしない感じが残っている。
20年以上前で、楽天ブログで読書感想を始める前に読んだらしくて、
ここに残っていなかった。
記憶違いかな~とあらすじを読んでみたが、
私には面白くなかった記憶しかないんだなー。
アンソニー賞マカヴィティ賞バリー賞を受賞でエドガー賞ノミネートなんて
期待しない方がおかしいくらいのものなので、
すごーく期待して読んでもやーとしたまま、
そうだ、焦点が絞り切れないままで終わった気がして。
登場人物で誰も好きな人がいなかったからかもしれない。
シリーズものを始めから読んでいる方が
入り込めたかもしれない。
深い森の中での現場や移動が続いて距離感が掴めず、
何がどう繋がっているか分からなかったりで、
森を俯瞰してみる事が多かった。
自然を満喫するには十分な感じ。
ミステリ的には絶対ここ危険!が当たったり、
これがヒントあれがヒントって思ったのが当たったり、
あちこちつなぎ合わせるのは楽しめた。
【『沈黙の森』あらすじ・ワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケット。
気持ちは優しいが、州知事を偶然検挙してしまうような不器用な男。
ある日裏庭で娘と見つけた死体は、かつて彼の銃を奪おうとした密猟者だった。
次いでキャンプ場にも2人の死体が……。2004年8月発行】
【『凍れる森』あらすじ・広大なワイオミング州の自然と家族を愛する
猟区管理官ジョー・ピケットはエルクの大量殺戮現場に遭遇。
違法ハンターを追い詰めるも、死体で発見する。
森林局のキャリアウーマンと好戦的なFBI捜査官は、
森でキャンプを張る反政府グループに目を付けるが。
新人賞独占のデビュー作を超えたシリーズ新作。2005年10月発行】
―2023年5月読了―