迷子の大人たち

2010/11/01(月)21:45

修行の土佐 14日目-2

もう一つのお遍路日記(89)

今日はハイパーウルトラ・えっころラッキーなことがあった。(えっころは幡多弁ゼヨ) 私の運もまだ捨てたもんじゃない。っていうか、私はこれまでも、ここ数日だって実はとてもツイていたのだ。それは流れというものだろうか。 ま、そこまで言っといて触れないんだけどね。ああ、なんて僕は人が悪いんだろうか。ウソね。時期が来たらちゃんと書きます。 はい。さて、暇だから遍路日記の続きでも書くかよ。 私の生活リズムは仕事してようが遊んでようがあんまり変わりはない。常にほぼ一定のリズムで寝食を繰り返している。 まず、朝は6時頃起きる。そして寝覚めの朦朧とした頭で30分から1時間ほど読書をする。因みに今読んでいるのは遅ればせながら司馬遼太郎の「竜馬がゆく」である。 この本によると坂本龍馬は仏教のお経を、陰気だと言って嫌っていたそうだ。彼も土佐の男ならお遍路さんを度々見かけていたはずである。 ひたすらに般若心経を唱えながら一心に寺を歩き巡る遍路の姿は彼の目にどう映ったのだろうか。 司馬の記述によると龍馬は実に仏陀の教えにある生死一体、無境界の思想を有していたようである。つまり、それは空(くう)のこと。 2008年9月2日。お遍路14日目。 この日初めの札所は31番竹林寺。この寺は五台山という標高105mの丘陵の頂上付近にある。五台山は高知の市街地から見て南東の方向にぽっかりとそびえ立っている。 標高わずか105mとは言え、すそ野は浦戸湾に接しているので0mである。そのためそびえ立っているという表現が適切だと思う。 この朝ウェルサンピア高知を出発し、2kmほど歩いてその105mの五台山の入り口に来ていた。 この日のルートマップ。 105mもの坂を一気に駆け上がるので思ったよりしんどい。息せき切って上がって行くとやがて奇麗に舗装された歩道に出た。歩道の周りは美しく整備された庭園のようである。 そう。この五台山には知る人ぞ知る植物学者の牧野富太郎氏の植物園、高知県立牧野植物園がある。 まだ朝早いせいか園内に人は少ない。 つまり遍路道がこの牧野植物園の園内を通っていたのだ。立札にお遍路さんはこちら、という観光客と歩き遍路を分けた表示がある。 この園内は奇妙なことに一般観光客と白装束の歩き遍路の姿が混在している。歩き遍路は無料で園内に入場できるが、観光客は700円の入場料がかかる。 そして遍路道は園内奥の山道から入場し、入り口へと向かって出て行く。 色とりどり、大小の花が散りばめられた園内の遍路道をぼんやりと歩いていると夢の中をフワフワと浮かんでいるような、なんとも心が休まり穏やかな気分になってきた。 やがて入り口の門から外へ出た。あっという間だったが名残惜しい。でもとても良い時間が過ごせた。 植物園の門のすぐ前が31番札所竹林寺の山門となっていた。 この竹林寺はとても雰囲気の良いお寺で、五重塔もあってなんとなく京都や奈良っぽい雰囲気がある。 奇麗な寺であったことは印象に残っているのだが、それ以外記憶に残るようなイベントは起きていない。 足早に五台山の山道を駆け下る。 なんて言っても今日は龍馬に会いに行くのだ。できるだけ早く桂浜にたどり着きたかった。そして、龍馬の像を・・・・・ まぁまぁかな、と思ったら応援よろしこ。 一回ずつ、ポチポチっと↓↓↓ なーんて。 「ねはんの里」ホームページへ

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