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DELTA Strange Zone

2004.08.18
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質重視、ルール改正も後押し
 日本の体操男子が1976年モントリオール五輪以来、28年ぶりに団体総合の金メダルを獲得した。「体操ニッポン」復活は、基本の徹底とサポート体制の確立によってもたらされた。
 三大会連続出場の塚原直也は、前回シドニー大会と比較して話す。「シドニーのときはあまり完璧(かんぺき)じゃないのに期待された。そこに弱さがあった。今回は絶対失敗しないというか、本当に強い選手が出てきた」
 塚原のいう「強い選手」とは米田功、冨田洋之、鹿島丈博を指す。三人は同じ体操クラブで「きれいな体操」を伝授された選手たちだった。
 かつて、黄金期を築いた「体操ニッポン」は美しい技が特徴だった。手足を伸ばすところはしっかり伸ばす。旋回でも両足は決して開かず、背筋はしんが入っているように伸びた。そして乱れのない着地。「(美しい技は)基本ができていたから。基本をおろそかにしては成長はない」。大阪市内で体操クラブを開く城間晃氏(五一)はそう話した。先の三選手を指導してきた人である。
 塚原は、高校一年から旧ソ連出身でモントリオール五輪個人総合金メダリストのアンドリアノフ氏の個人指導を受けてきた。その教えも「基本の習熟」。しかし、片言の英語でのやり取りで細部の詰めに甘さが残った。「本当の基本部分をうろ覚えにしていた面があると思う」と塚原。冨田らとの練習で改めて実感した違いだった。
 モントリオールで五輪五連覇を達成した「体操ニッポン」はその後、長い低迷期に入る。単調な反復を伴う基本練習よりも見栄えのする大技開発に傾く。いつしか日本の体操は着地の乱れが当たり前の状態となった。そんなころ、城間氏は旧ソ連や中国など「体操強国」を見て回る。そこで得たのは、やはり「基本の大切さ」だった。
 クラブに通う子供たちに動きの正確さを徹底。八八年ソウル、九二年バルセロナで銅メダルを獲得した西川大輔と池谷幸雄を育てた。天才肌の西川と努力家の池谷。技の吸収は西川が早かったというが、種目別でメダルを獲得したのは池谷。改めて「基本の大切さ」を知った城間氏はいう。「一度クセがついたら十年かかっても直らない。とにかく基本が第一」
 こうした技の正確さに再び脚光があたるのは一九九七年。ルール改正で技の難度と質を別々の審判が判定するようになり、大技でも厳正に質が問われることになった。さらに「6・3・3(6人登録、3人出場、3人得点)」制の採用により、一人のミスがより大きく全体に影響するようにもなる。「基本重視」の背中を押す改革だった。
 二〇〇〇年シドニー五輪で惨敗した日本体操協会も、翌年の二木英徳会長就任を契機に「体操ニッポン」復活に思い切った改革に踏み切る。
 理事会メンバーを大幅に刷新。自前の体育館建設を目指して積み立ててきた約三千七百万円を取り崩し、選手強化費に充てる決定を行った。〇二年には「五輪サポート委員会」を設立、指導陣も一新した。これまで選手としての実績だけで据えられていた監督、コーチを、代表選手を育てた指導者を選手とともに代表チームに迎えた。順天堂大で鹿島、米田、冨田を指導した加納実監督と、塚原の父、光男氏の総監督就任だ。さらに昨夏の世界選手権と今回のアテネ五輪前にはそれぞれ本番使用の器具を貸し与え、事前に慣れさせた。強化合宿を頻繁に行ったのもこの改革からだ。
 基本重視への転換、ルール改正、サポート体制の確立。すべてが融合しての復活劇だった。






Last updated  2004.08.28 12:18:06
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