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2008.01.21
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カテゴリ:修理日記
BOSCH


最近の連日の家具の修理で

また自分の中で解決できずにいた課題がうきぼりとなってきました。

一番の課題はテーブルの天板。

もう積年の課題で(自分で家具を製作していた時から..はたまたイギリスアンティークの家具店で修復に携わっていた時も頻繁に議題にあがっていました。.)

アンティーク家具の風合いを生かしつつ

また耐水性をあげていきたいということなのですが…….

これが非常に難しいのです。
(自分の力量不足また知識不足の部分も多々あるのですが…..)

アンティーク家具の仕上げ方法として

セラックニス仕上げ(主にイギリスアンティーク等の比較的製造年代の古い物に多い仕上げ方法です日本の古い家具などにもありますね。)

オイルフィニッシュ仕上げ(デンマークで開発された仕上げ方法で現在市場で販売されているいわゆる北欧アンティークと呼ばれる物の半数くらいはこの仕上げかもしれません。)

ラッカー塗装仕上げ(こちらは比較的近年の物に多いかも知れません。1950年代以降くらいでしょうか….)

というのが主な仕上げ方法です。


やはり昔の仕上げ方法ですと風合いという面では申し分無いと思います。


ですが…..問題は…水に弱いのです。


特にテーブルの天板となるとどうしても水にふれますよね?


毎日毎日使う物なのに、いつもクロスをしいていたりコースターを使ったりして輪染み(コップなどをおいた時に水滴でできたシミ)
を防ぐのはとても労力のいる事だと思います。


ただ現時点でこの風合いを残して長くお使い頂くには

日々の生活で気をつけて頂き、(水気のある物をこぼしたらこまめに拭き取る等.)まめにオイルもしくはワックス塗布等の軽いメンテナンスを施して頂く必要があります。


また耐水性の問題を解決してくれる塗装方法としてウレタン塗装という方法があります。


現代市販されている家具の大半はこの塗装方法です。
(最近は環境問題等の影響等もあり自然塗料系の塗装が多くなって来ましたがやはり耐水性には難があります。)


この塗装方法の問題はやはりどうしても元の風合いは損ねてしまう所でしょうか。

(最初から新品というような見方をしていればそんなに気にする事でもないんでしょうけけど……….)

どうしてももともとの風合いを見ているだけに心苦しいい……..
(新しく作ってこの雰囲気を出すのはとても難しいのです。)



しかしこればかりは個人の主観。




お店ではテーブルをお売りする時にお客さまとリペアの方法をご相談させて頂いています。(テーブルに限らずですが。)

その際にお客さまのご趣味や生活スタイル等お伺いして

仕上げの方法を決めさせて頂いております。


そのままの状態をいかしつつ多少綺麗にしてご提供させて頂く物もありますし

従来の塗装を剥離後、様々な仕上げ方法で再塗装させて頂く場合もあります。

もちろん構造的な問題は相談するまでもなくお直ししてご提供させて頂きます。
(たまに自分で直すという頼もしいお客さまもいらっしゃいますが(笑))




家具の修理方法は多種多様です。

特に外観のリペアに関しては

お客様のご要望をお伺いしながら

素材と向き合い

様々な対処方法を検討する。
(これは主に自分の頭の中での作業となる事が多いのですが….ですのでご来店頂きましたお客様を困惑させる事も多いかと思います….急に考えこんだりしますので…...)

そして自分の今までの経験を生かしつつ

イメージを具現化していく.......


そうして試行錯誤するうちに自分自身も成長させて頂いているのも事実です。



最近とても嬉しいのが修理の御依頼がとても増えた事。

ほとんどは長年お使い頂いた椅子のぐらつきなどですが

問題を生じはじめた家具でも

気に入っているので捨てるのは忍びない

直せるのなら直して使いたいという方がとても多いのです。


アンティーク家具の良い所はほとんどの物がリペアができるような構造である所だと思います。

最初にアンティーク家具に触れた時は接合部の構造に多少疑問をもちましたが

これも年を越えてお使い頂く知恵なのだと思います。

ですからこれからアンティーク家具を買おうかな~

なんて思っている方。

アンティーク家具は正直扱いずらい所もあると思います。

でも最後の最後まで見捨てないで下さい。

彼等は再生する力を持っているのです。



という事でこれから機会がありましたら

修理日記なんかも書いてみたいと思います。














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Last updated  2008.01.22 03:10:13
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