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カテゴリ:修理日記
前回のブログで唐突に宣言してしまいました修理日記....
自分で書いておきながらどうしようかと思っていたのですが まさしく第一回をかざるにふさわしいとてもなじみやすい修理?再生? のご依頼が入りましたので経過をこちらで書いてみます。 こちらはとてもなじみやすい方法だと思いますので お使いの家具の修復にお困りの方にも参考になるかと思います。 ご依頼のお品はとてもシンプルなスツール。 御依頼主は他にも同様のスツールを持っていらっしゃるそうで それに合わせて出来るだけ綺麗にとのご依頼でした 最初の状況がこちらです。 これはこれでとても良いのですが 再生させて頂きます。 もう少し大きなものですと剥離材を使いまして古い塗膜を落とす事から始めるのですが こちらは比較的小振りなので直接手でペーパー(紙ヤスリ)をかけていきます。 最初にお使いになるのは180番くらいのペーパーが宜しいかと思います。 只、現代の家具なんかでウレタン塗装などの場合は 少し荒めのペーパー(80番くらい)からかけても良いと思います。 その後240番もしくは360番くらいのペーパーをかけて仕上げます。 こちらの座面は湾曲した形状ですので電動工具のサンダーがけは難しいので尚更最適材料! 実際には念には念を入れまして座面表面木の目に入ってしまったペンキ跡を落とすために ラッカーシンナーでペンキ落としもしているのですが 多分やらなくても大丈夫でした(笑) こういった家具の場合ほとんどが表面材が合板である事が多いので ペーパーをかける際には下地がでないように注意する必要があります。 その辺は機械を使わずに手で仕事をすると安全かもしれませんね。 できるだけ綺麗にとのご依頼なので傷なども出来るだけ落とします。 合板の場合このような傷は状況を見ながら対応するのが賢明です。 今回はそれほど深くなく無事に全部消えました。 傷を出来るだけ落としたい場合は180番くらいのペーパーで出来る限り 落としてみるといいと思います。 やりすぎて下地が見えてしまってもそれも勉強!? (僕らはそうゆう訳にはいきませんが.....) その後細かいペーパーをかけて(240~360番くらい..素材.仕上げ方法にもよるのですが) まずは一段落です。 そしてこれが着色した状態。 着色の方法ですが水性のステイン等をお使い頂いた方が扱いやすいかもしれませんね。 今回はこの後、ラッカー吹き付けにて仕上げています。 (ちなみに使用しているのは油性のステインです。) 吹き付け、もしくは缶スプレーなどですとこちらでも大丈夫だと思うのですが 最終的にラッカー等のクリアの塗膜をはけ塗り等で塗るのであれば 着色した下地をひっぱりにくいので水性の方が宜しいかと思います。 そしてこれが最終的に仕上がった状態です。 かなり綺麗ですね。 こういった感じで息を吹き返してくれる方もいるわけですね。 もちろんそのままの魅力も捨てがたいと思います。 この辺は恐らくかなり好みの分かれる所だと思いますが..... しかしこの修理ブログ.... 実際に修理をするよりはるかに疲れました... 修理している最中にいちいち記念撮影しないですもんねぇ~ 普通。 次回はすこし気合いを入れ直してシステマティックに?挑みます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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先日は早速コメントいただきありがとうございました!
この、作業中に別なことをせねばならないもどかしさ、わかります。 自分も日々、before/after的写真を撮っておるもので笑 頑張ってください!←ちょっと無責任(笑) (2008.02.03 00:35:11)
オオシマさん
こちらの方こそコメント頂きましてありがとうございます! 写真撮ってらっしゃるんですか? そうですね~。 お客様の目線ですとやはり写真があった方が安心できますものね。 こちらもこれから頑張ります! (2008.02.03 15:25:30)
お店に何回かおじゃましてるのですが、修理もされてるんですね! 私は譲り受けたロッキングチェアを色を変えたくてヤスリかけ始めのですが、表面積が大きくて挫折しました… 剥離剤というのを初めて知ったので、調べてみようかと思いました。 あまりキレイにできる自信もないのですが~^^; (2008.02.17 19:51:01)
makikoさん
コメント頂きましてありがとうございます! 恐らく椅子の塗装を落とすのは一番手間がかかるのですよ~。 曲面部分が多いのでどうしても手仕事になってしまうのです。 でもその分やりがいはあると思いますよ! もし作業にいきずまりましたら是非ご相談ください。 こちらで判ることでしたらお力になれればと思います。 お店にもまた是非遊びにいらしてくださいね! (2008.02.18 16:54:04) |