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久し振りに社会部の夜廻り仕事だった。
社会部の夜廻りとは社会の事件・事故などを取材する記者をハイヤーに乗せてあちこちの警 察署や現場へ連れて行く。それをハイヤー業界では廻り仕事と呼ぶ。朝から午前中に終われ ば朝廻り、夜だけなら夜廻りだ。 電話で配車依頼が入り、車庫を出たのが18時50分。依頼を受けたTV局に立ち寄り霞ヶ 関の警視庁へ向かう。警視庁がある通りは駐停車禁止で特にうるさい。19時05分、警視 庁の副玄関手前あたりで電話を待った。まもなく、記者から電話が入り「今、どこですか? 正面玄関の方に車を回して下さい。行き先は荻窪警察署です」 記者が出てきた時間は19時20分。 記者「どれくらいで行きますかね?」と聞く。 私「そうですね!今の時間でしたら20~25分てとこですかね」 記者「じゃー、8時(20時)の会見は間に合いますね」という。 正直な話、お客さんからどこどこへ何分で行って欲しいと要望があっても、その時の交通状 況により確実に読めない。ならば、どうするかというと「出来る限り努力します」としか答 えられない。このときも「そうですね」と返事はしたものの「どうかな!?」という内心疑 問が沸く。霞ヶ関から4号線を下って高井戸まで空いていれば10~15分で行く。そのあ とだ。環八から青梅街道までどれくらいで行くかだ。 車中内で記者の携帯電話のやりとりでおおよその事件のあらましを知る。そして、「もしか したら」と現場の地図のコピーをもらう。 幸いにして、高速を降りた地点が若干混んでいただけで環八はややスムーズに流れた。 荻窪警察署が見えたのが19時50分だった。 (つづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年01月30日 06時40分30秒
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