「心臓の守護神」の心臓外科医
きのう、TBSラジオ「久米宏ラジオなんですけど」のゲストで大和成和病院の南淵明宏(なぶちあきひろ)先生が出演された。その先生の自宅からTBSへの送迎をさせてもらった。番組が終わり、帰りの車中で先生の了解の上で紹介する。私「どうも、おつかれさまでした!」先生「久米さんは初めてお会いするがさすがだね」私「どこか違われますか?」先生「私もいろんな番組に出演したが、久米さんは違う。ラジオなのに身振り手振りで、時には下から顔を覗き込むように(全身を使って)質問する。だから、答えようとするこちらも一生懸命話さなければという気分になる」と久米さんを褒めていた。最後に、先生は「一度、女優の野際陽子さんと松原千恵子さんに会ってみたい」ともおっしゃっていた。外科医の先生と聞くとさぞかし、きむずかしいという感じを受ける。しかし、南淵先生はそうではない。性格はきさくで庶民派タイプという雰囲気が伝わってきた。心臓外科医 南淵明宏(なぶちあきひろ) 1958年、大阪生まれ1983年 奈良県立医科大学大卒業国立循環器病センター、セント・ビンセント病院(オーストラリア)、国立シンガポール大学病院、新東京病院などを経て1996年9月に医療法人公仁会大和成和病院(神奈川県大和市)に心臓外科を開設。現在に至る。岡山大学医学部心臓血管外科学講座非常勤講師日本胸部外科学会認定医、日本外科学会認定医日本循環器学会専門医主な著書「CABGテクニック」(医学書院)・「CABGのサイコンス」(医学書院)・「冠動脈外科の進歩」「受ける受けない冠状動脈バイパス手術」(メディカルトリビューン出版)「ブラック・ジャックはどこにいる?」 (PHP研究所)「突然死あなたは大丈夫?」(日本経済新聞社)「ブラック・ジャック解体新書」(宝島社)「名医はブラック・ジャックと俺に聞け」(廣済堂)「心臓は語る」(PHP新書)主治医が見つかる診療所南淵先生は超人気コミック『ブラックジャックによろしく』に登場するモデルとなったとあるが私は知らなかった。心臓のバイパス手術を心臓を止めないで行う唯一の医師だ。「週刊現代」の2000年8月6日号で「21世紀に活躍する日本の名医100人」に選ばれている。また、現在は大和成和病院院長になられたそうですがホームページの紹介は「心臓センター長」である。番組中に久米さんに指摘されて「心臓病センター長」から「院長」に変えるそうだ。医師の自己紹介で南淵先生は2006年個人で203人の心臓手術を行ったそうだ。そして、あいにく3人の方が亡くなった。それに関して、「なくなられた患者様はいずれも重症であったとはいえ手術の前はご本人もご家族も、そして手術を請け負った私自身も100%の成功を信じて臨んだ手術です。ご本人にもならず、ご遺族の方々にも期待を大きく裏切ったこの事実は私が単なる『人殺し』であることを意味しています。私は必ず地獄に落ちるでしょう」ここがまた、南淵先生が一般的医者と違うところである。