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スウィートばにらの日常

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2005年08月31日
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突然ですが、今日からシリーズでお届けします。
1998年に長男を出産したときのハプニングのエピソード、
お世話になった病院のスタッフの皆様との意外な繋がりなどを
書いていきますので、お付き合いください。

まず、1998年5月9日。妊娠38週、予定日の5日前。
朝からおなかが張っています。
午前10時からおなかの張りの間隔を確かめるようになりました。
不規則ですがだんだん近くなってきます。
「多分、今日だな。」
なんとなく予感がしたので、体力をつけようと食事を取りました。
「あ、そうだ。シャワーも浴びておこうっと。」
そしてお昼を過ぎた頃になると、おなかの張りは短いときで5分になりました。
痛みはないものの、病院へ連絡してみると
「入院の支度をして、来院してください。」
と言われ、会社にいた旦那を呼び出し、病院へ。

病院へ着くと、待っていたのはTS先生。
妊娠発覚後に「本当に旦那の子か」と確認したときの医師です。
内診すると、そのままでしばらく待つように言われました。
すると、助産婦さんが来て
「私にも内診させてください。」とやってきました。
大学病院なので、こんなこともあるのだろうと思っていました。すると…
助産婦「あ、ほんとだ。」
TS医師「ね、わかる?穴が開いてるのが口でその上は鼻だよ。」
何の話だよ。意味がわかりません。
また少しすると、今度は助教授のSS医師がやってきて、再度内診されました。
なんか、大げさだな。最初はそんな印象でした。
そしてSS医師は私に説明してくれました。
「あのね、赤ちゃんは普通、頭のてっぺんから産まれて来るんだけど
あなたの赤ちゃんは今、子宮口に顔がハマっている状態なんです。
顔面位っていうんですよ。」
だからどうした。
「このままで普通分娩は出来ないので、帝王切開をしたいのですが。先程ご主人からは承諾書にサインをいただきました。」
「はぁ、じゃあお願いします。」
おっ、やった!帝王切開。陣痛とか痛いって聞いてるし、産むときは鼻からスイカっていうからなぁ、痛くないならラッキー♪
無知な私はそう思っていました。
「あの、じゃあ今日産まれるってことですか?」
私が聞くとSS医師は
「うーん、どうしようかな。手術室も空いてるからやっちゃおうかな、うん、そうだ、やろう。」
なんて急遽手術することに。
そのときの私は
「ふーん、今日は旦那の誕生日だからサイコーのプレゼントになるなぁ。
今日は土曜日だから時間外だけど、手術なら健康保険がきくし、生命保険もおりてくるからいいこといっぱいだなぁ。」
なんて、気楽に考えていました。

その頃の旦那はどうしていたかというと…
まず、SS医師に呼び出された旦那は机の上のたくさん積まれた医学書のある1ページに目を止めました。
赤いボールペンでアンダーラインが引かれたところには顔面位について書かれてあり、普通分娩での出産率が50%未満と書かれていたそうです。
そして、SS医師はもちろん、大学病院でも前例がないことを説明されて
完全にびびっていたそうです。

そんなことも知らずにのんきに手術の準備をされるがままにしている私。
突然の手術なので病院のスタッフの方々は、急いで準備しているようでした。
手術室に向かう途中で、タンカ?病院のシーンでよく出てくるベッドのガラガラ移動できるやつ、に乗ったままコンタクトを外したり、結婚指輪を外したりしました。

手術室で麻酔科の先生から、全身麻酔をすることや麻酔による胎児や母体の心配がないことなど説明されました。
手術台には自分で乗りました。(テレビのように誰か乗せてくれるもんだと思っていた。)
そして麻酔科の先生から「声に出して10から1までゆっくり逆に数えてみてください。」と言われました。
(そんな短い間で麻酔が効くか。数え終わったらどうすんのよ。)
なんて思いながら…
「10、9、8。7…6…。」
5まで数えたかどうかというところで意識はなくなりました。

(…おなかぁ…痛い…うぅ~、痛いよぉ…)
意識が戻りました。周りには医師が何人かいるようです。
笑って話をしていますが内容はわかりません。
声を出そうとしても出ないし、目を開けようとしてもできません。
(おなかがとっても痛いぃ…誰かぁ、気付いて…)
やっと看護婦さんに気付いてもらうことができました。
「おめでとうございます、男の子ですよ。」
赤ちゃんはもう既に保育器にいれらていたようで、対面はできませんでした。(私も目が開かなかったし。)

タッチ誕生です。3178gでした。

すでにお気付きの皆さんもいらっしゃると思いますが
このあと私は大変な痛みを味わうことになります。
「行きはよいよい、帰りはこわい」
まさにその通り!
今までに経験したことのない痛みです。生理痛の何倍?あまりの痛さに自分はこのまま死ぬかもしれないと思ったくらいです。
痛み止めが全然効かないくらい痛いんですよぉ!

このとき、痛みに耐えながら私は決意しました。

もう絶対子どもは産まないぞぉっ!

そして1年もしないうちにこの決意が木っ端微塵に散っていくことも
このときの私は知りもしませんでした。

今から思えば、ここから繋がった不思議な縁のお話。
続きは次回です。


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最終更新日  2005年09月16日 21時36分29秒
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