テーマ:不思議な出来事(62)
カテゴリ:出産で繋がる不思議な縁♪
術後のおなかの痛みと、後産(あとざん)の痛みも
なんとか我慢できるくらいになってきた二日目の午後。 術後のため特別病室にいた私は、普通病室へ移動することになりました。 普通病室は4人部屋です。 左手廊下側が私のベッドになりました。 隣はまこちゃん。私が出産した前の日に、まこちゃんも帝王切開して男の子を産んでいます。この子は第2子だそうです。 まこちゃんのお向かいさんはさくらちゃん。私の出産した次の日に自然分娩で、やっぱり男の子を産んでいます。さくらちゃんは私と同じ初産です。 妊婦検診でも何度か顔を合わせ、会えばお話しするようになっていました。 さくらちゃんが一緒の部屋で、心強い。 私のお向かいはくろちゃん。この日、女の子を産んでいますが小さいので当分は保育器に入るそうです。くろちゃんも初産です。 この頃になると、おっぱいが痛くなってきました。 触ってみるとなんだか硬くなっています。 部屋の中でも、出産についても先輩である まこちゃんに聞いてみると、おっぱいの出始めではないかということ。 まこちゃんは上の子のときはおっぱいが出なかったのでわからないので 看護婦さんに聞いてみるようにアドバイスしてくれました。 「ここの看護婦さんで、おっぱい出してくれるのがとってもうまい人がいるんだって。」と。 私は次の朝、どうしてもおっぱいが痛くて気になるので 思い切って看護婦さんに言ってみました。 N看護婦さんは年配で、多分私の母より年上かと思います。 てきぱきとして医師にも堂々と意見を言います。 そのNさんが朝の回診のときに診てくれることになりました。 回診の時間です。 まず、最初に若い医師がやさしく 「変わったことはないですか?」と尋ねてきたので 「おっぱいが痛いです。」と答えました。 するとNさんが 「あぁ、そうだそうだ。どれ、ちょっと見せて。うんうん、もう出るね。」とベッドの周りをカーテンで仕切り、おっぱいを触ります。 「い、痛いです。」 痛いのにガンガン触るんです、Nさんったら。 「うん、痛いねぇ。」 てきぱきと私の胸の下にタオルを敷いて、おっぱいマッサージの始まりです。 おっぱいって、出産すると自然に出てくると思っていたんです、私。 マッサージしなければいけないなんて、全然知りませんでした。 おっぱいが硬く張ったままにしておくと乳腺が詰まって乳腺炎になったりすることなども この時初めて知ったのです。 普通は痛みを感じてすぐにマッサージするべきところを 私は何も知らなかったので、丸1日も放置し、おっぱいはもうカチンカチンの状態でした。 軽く触れるだけで痛いのに、Nさんはマッサージしておっぱいを絞り始めました。 「い、い、痛ーいっ!痛っ、痛っ、痛い~っ!」 ほぼ絶叫状態の私。 一体私に何の恨みがあるのでしょうか。 Nさんは力いっぱい絞ります。 やっとおっぱいがじわりと出てきました。 「ほら、出てきたよ。」 ふぅー、やっと出た…。 「まだまだ出るよー、これからだよ。」 えーっっ!! ちょっと待って、うそぉ! 「い~っ、痛いよ~っ!助けて~ぇっ!!」 成人式をとっくに過ぎているというのに 私は何年か振りで声を出して泣きました。 「えーん、痛いよぉ。えーん、えーん。」 Nさんは結局、1時間弱、マッサージをしてくれました。 やっと搾り取ったおっぱいは、赤ちゃんに飲ませてくれるそうです。 でも、マッサージ終わってもまだかなり いてぇ~よぉ。 このあと、まこちゃんは私にこう言いました。 「あのひとがおっぱい名人の Nババ だよ。バニラちゃんよかったね、名人に搾ってもらって。私もNババ指名しようかなぁって思ってたんだけど…なんか痛そうだから止めようかなぁ。」 ちょっとぉ、Nババって…ババってことはやっぱ鬼ババじゃん。 そういうことは、早く言ってちょうだいよぉ。 マッサージをしたあと、またおっぱいが張ってきて痛くなってきたら ナースコールするように言われていた私。 やっぱりおっぱいが痛くて我慢できないのでナースコールをしました。 「はい、今行きまーす♪。」 隣のまこちゃんが 「え、誰が来るって?」と聞いてきたので 「またNババだよ。」とがっくり答える私。 しばらくして、廊下から足音がしたと思ったら 「はーい、お待たせっ。Nババでーすっ♪」 ゲッ! 聞こえてんじゃん! もう最悪!! ---- そのあとは看護婦さんの交代の時間になり、別の人にやさしくやさしーくマッサージを受け、おっぱいも徐々に出るようになりましたとさ。 めでたし、めでたし…って まだまだ続きますよ~っ!次回もよろしくね。(*^_^*) 人気blogランキング ぽちっと押してください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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