厚生労働省研究班は8月14日、
野菜や果物の摂取と食道がんとの関係を調べた結果を発表した。
それによると野菜や果物をたくさん食べる人は
食道がんにかかりにくい傾向が見られることが明らかになった。
<食道がん>野菜と果物で危険半減 厚労省研究班
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080814-00000039-mai-soci
8月14日12時22分配信 毎日新聞
研究班では「食道がん予防には禁酒・禁煙が一番だが、
野菜や果物の摂取もそれなりの効果が期待できる」としている。
厚生労働省研究班による多目的コホート(JPHC)の発表内容詳細
日本人の食道がんの大半は、扁平上皮がんといわれる
食道がんで、飲酒・喫煙との関連が非常に強いようで、
特に男性がなるケースが多く約8割をしめるそうです。
今回の調査分析の結果、野菜と果物の合計摂取量が
1日平均544グラムと最も多いグループが 食道がんになる危険性は、
最も少ない同170グラムのグループの52%にとどまったという。
また摂取量が1日100グラム増えると、危険性は約10%減った。
また、喫煙、飲酒習慣がある人でも、
野菜と果物を多く食べると危険性が減る傾向にあるようです。
種類別では、特にキャベツや大根などのアブラナ科の野菜の摂取と、
危険性の低下に関連が認められたそうで、
研究員によると、「食道がんの予防には、禁煙、禁酒が第一だが、
野菜と果物の摂取にも予防効果が期待できることが分かった。
アブラナ科の野菜は、がんを抑制するとされる成分
『イソチオシアネート』(実験研究などで発がんを抑制する物質)を
多く含むため、効果があるのではないか」ということのようです。
食道がんは40歳代後半以降急速に発症率が高まり、
特に男性は女性と比べてその率が高い(男性は女性の5倍以上)。
その大きな要因は、喫煙・飲酒・高熱飲料による
食道粘膜の炎症・肥満などとされている(【がん情報センター】)。
野菜を多く採る事は、以前から良いとされていたことですが、
こうやってしかるべきところで、その効果が発表されると、
改めて野菜をできるだけ多く採らなければと思います。
アブラナ科の野菜一覧
アブラナ科の野菜で食道がん半減