逃げる太陽 ~俺は名無しの何でも屋!~

2009/12/07(月)00:18

ある日の<俺> 2009年1月20日。その2

俺はそのまままた眠り込んでしまったらしい。 妙にふわふわして現実感の感じられない世界で、誰かに話しかけられる夢を見ていた。何を言っているのか分からなかったが、その誰かは、終始機嫌よくくすくす笑っていた。 ──・・・は、どこへ・・・のかしら・・・? ──逃げちゃ・・・んじゃ・・・ ──・・バカ…たい。どうせ・・・げられ・・・ 誰がしゃべってるんだろう? 睡魔に身を委ねながら、それでもぼんやりと俺は考えていた。 ──・・・てんぽりす・・・うと ──おむに・・・ぽてんて くすくす、くすくす。 何だろう、あの声。誰がしゃべってるんだ? ・・・多分、どっかからテレビの音でも聞こえてきてるんだろう。いや、ラジオかな? そんなことを思った時、また柱時計がボーンと鳴った。 だめだ、眠い~。 瞼が閉じる。寝ます・・・ 前へ 次へ

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