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カテゴリ:本・映画など
いつも応援していただき、ありがとうございます。 年始に読みきった孫正義正伝。 久しぶりの孫さん関係の本です。 「志高く 孫正義正伝 完全版」 男なら心の底から熱くなれる本でしょう。 壮大な構想力にここぞというときの緻密な計画性、それにスピード感溢れる行動力。 どれをとっても圧倒的なスケールで離陸させてしまう推進力は言葉を失います。 ========================================== P13:孫はNTTに壮絶な戦いを挑んでいる。(中略)。「勝つためのシナリオはある。そのシナリオに着々と、いま駒を進めつつある。これがおもしろくてしょうがない。一歩一歩勝利に向けて積み重なっていくということです。これはまた長い道のりでもある。一時的にある部分で勝ったとか、うまくいったと思っても、また別の局面がやってくる。やっぱり着実に大きくしていかなくてはならない。ある部分で勝ったら、その勝ちをさらに拡大していかなくてはならない。全方位で勝てるまでやり抜いていかなければならない」 P16:男は賢いばかりじゃだめなんです。愚直なまでに掘り下げていかないと、男は大きくなれん。 P152:(米国で立ち上げたユニソン・ワールドの売上を順調に伸ばしているとき)、「日本に帰る。「母との約束を守るためです。いかなることがあっても約束は守る。」 P167:米国の大学入学試験でビル・ゲイツが800点満点のところ800点をとったという。ゲイツはこともなげに答えた。「満点を取ったことは自慢にならないよ。本当に大切なのは知識を丸暗記したり、教えられたとおりのことを答案に書くことではなくて、先を見る洞察力だ。」 P194:日本ソフトバンク創業一日目から、孫が決めていたことは三点。 1.デジタル情報産業に特化する。 2.インフラに近い仕事をする。 3.単品を追うのではなくて、群れで追う。 P243:(慢性肝炎になった孫は、父が見つけてくれた新しい治療法に挑戦する熊田医師と出会った。熊田は)、診察するたびに病気を克服したいという強い意志が働いている孫の様子が医師の想像をはるかに超えていることに気付いた。孫は意思をその気にさせる。その意味で孫は模範的な病人だった。 P263:(赤字を垂れ流す出版事業部門のスタッフに対して)、まず、一人ひとりが志と信念を持たなければ何事も達成できない。 P278:孫はビル・ゲイツから『PC WEEK』を読むように勧められた時から、日本語版の版権を取ると決めていた。(さらには、PC WEEKを出版しているジフ・デービスを買収することも視野に入れていた) P292:(ビジネスランドを失ったが、その途上で日本ノベルを日本の大手電機メーカーと設立した。このことが、冷静に判断すればソフトバンクの大きな柱となるネットワーク事業の確立につながった)。目先の利益ばかりを追っていては、大きな利益は得られない。 P318:ひとつ志を立てたら、人に何を言われようとも耐え忍ばなくてはならない。耐え忍んでいるうちに、人格が磨かれていき、人に慕われれる人物になれる。 P338:孫は筒井(IPネットワークを構築する技術者)のことになると止まらない。「彼の言うことは本質論なんです。言葉の表現とか、あるいは見てくれというものはぼくにとってはどうでもいいことなんです。どんなぼろを着ていても、どんな言葉の表現であっても、なんであっても関係ないんですよ。筒井の言っているテクノロジーの本質は非常に正しい」。世界中のインフラ・カンパニーがATMを使ってネットワークを構成していた時、「それでは革命的なネットワークサービスはできない。それはアナログ電話にインターネットを無理やり乗っけたテクノロジー。つまり擬似IPというのがATM。ほんとうの意味でのIP原理というのは、IPネットワークでなければ無理なんです」。IPを純粋に技術的に表現できるネットワーク・テクノロジーでなければ革命的なことはできない。至極簡単明瞭なことなのだ。「筒井のすごさ、すばらしさというのは、それまでの常識にいっさいとらわれず、純粋に技術論でいくこと。つまり数学の世界と一緒、純粋数学というのは美しい。シンプルで、美しい」。これに対してATM技術は美しくない。ちぎはぎだらけで、過去のアナログ交換機におぶさった応用編のテクノロジーだ。 P360:孫の言うリーダーシップ、すなわち大義を貫く力である。「多少、紆余曲折があろうが関係ない。とにかくたどり着くことだ。要は拡大均衡にもう一度引っ張れる力。見た目の優しさというのも、ぼくに言わせればしようもないこと。人気取りは何もならん」。幕末の風雲児、坂本龍馬は大きな志を貫いた。「日本を今一度、洗濯いたし申し候」 孫も同じ気概をもつ。 P370:「積み上げ方式の人生なんてつまらない」。孫の発想は、あくまではじめに「志」ありき。 P381:「何事も困難はあるんですよ。どんな一流のスポーツ選手でも、怪我をすることもある。しかし、彼らにはそれを乗り越えていける気力と底力、自信がある」 ========================================== あなたは、2015年の年始、どんな志を立てましたか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 4, 2015 08:15:20 PM
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