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カテゴリ:モレアル的比較学
ついにモントリオールに春到来
(普通に日中でも5度だけど暖かく感じるのは何故?) そういえば屋外スケート場も アイスバー(全部氷でできてるバー)も 行きそびれた・・ もう氷とけちゃったよ・・ でも寒すぎてあまり屋外に出る気がしなかったしな・・と 自分に言い訳しつつ冬が過ぎ去ったことが意外とショックなモレアルです。 我ながらドンくさい。でもだれかが4月まで冬って言ってた気がするけど、 そっか、あれってカナディアンジョークなんだね さて、この前ラテンアメリカの人と話していました。 どこだっけ・・そう、ブラジル出身の子だ! そしてフランス人も加わりました。 言語の話になってブラジル人が言います。 「フランス語では恋人のことを'petit ami'と呼ぶじゃない。 あれって遠まわしだよね。直訳すると'小さい友達'だよ? フランス語って遠まわしな言語なんだと気づいた。 僕の国ではちゃんと'恋人'とか'愛'とか もっと直接的な言葉で呼ぶよ」 フランス人返します 「そうだね。でも英語でもboyfriendとかgirlfriendって 直接的じゃないよね。遠まわしだ。 言語は文化をうつすね。」 日本人モレアル参上です 「おもしろいね。 でもさ、実は恋人のこと日本では'彼'とか'彼女'つまり 'He'とか'She' って呼ぶんだよね。すごい遠まわしでしょ」 フランス人もブラジル人も「(゜o゜)Hah!?」 「どうして?そんなんじゃだれかわからないじゃん?!」 「いや、実は日本語ではほとんど主語を言わないし そもそも彼とか彼女という言葉で人を指さないんだよ普通。 だから彼とか彼女、と言ったらその特別な相手というわけ」 とか説明しながら自分でも納得。 日本語って本当に遠まわしな言語ですね(笑) そして言語は文化を映すので概念自体が ある言語にはあったりなかったり。 そこが言語を学ぶことの醍醐味でもあるんだと思います。 日本語だけじゃ表現できないこと、いろいろあるからね。 もちろん英語になくてフランス語にしか存在しない概念もあるし。 言語を学ぶってことは、自分の概念世界を広げることなんだ、と最近つくづく実感しています。 我々の対象に対する概念は言語化することではじめて存在するので、 言語の種類が増えるほど世界をうまく切り取って説明することができるのです。 例えば肩こりという言葉は英語にないので、彼らには肩が凝ったという 感覚がないのです。 「なんだか背中が痛いなあ」とか 「疲れた」と感じていて、それが肩にのってるようには感じないのです。 そんな彼らが日本語の肩こりという単語を習うと突然その疲れが 肩からきているかのように感じ、ここに肩こりの概念が生じるわけです。 おもしろいでしょ? でも気をつけないと、全部がこんがらかって 意味不明な日本語、英語の概念で話す日本語になってしまうので 注意が必要です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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