人について学ぶ旅

2008/12/24(水)16:56

endless SHOCK 2007 感想

endless SHOCK(5)

2/4 ヨル 去年、初参戦したEndless SHOCK。今年もチケットをとることができました。 去年の感想は、このブログ内のどこかにありますが…若干、けなしが多く(…ハハハ) でも、今年は、素直に楽しめました。 まず、登場人物への感情移入がすごくしやすい形となっており、お陰で、コウイチの例の場面、思わず「ひぃ!」となりました。 あと、もう、トウマくんです、トウマ! 彼がいい!最高!! 某大手掲示板を覗くと、どうやらトウマの評判は賛否両論、中には、「えらそう」なんてはぁ?な感想もあったくらいでしたが、実際に見終わってみると「いや、ドラマは悪役がふてぶてしければふてぶてしいほど盛り上がるなぁ」とにへらにへらしてしまいました。 いや~~~~、特に階段にどかっと座って、「へへん、どうすんのよ、アンタ」みたいな風情がもう最高でした! それから、リカ役。 まりかさんリカを褒める感想ってそんなに目にしないなぁ(というより、けなしの方が明らかに多い)、という印象を持っていまして、ある程度、覚悟をして臨んだのですが。「…なんであれが問題になるんだ?っつうか、むしろ、彼女の演技にしみたぞ、俺は」なんて思いました。特に、彼女の「アニメ声」(何だかさもしい表現よのぉ)が問題視されていたようですが。「へ?今のがそう?…普通じゃん。…つうか、劇団四季にはあんなのごろっちゃらいるぞい」っていうのが、第一声を聞いた私の感想で。まぁ、そりゃ、いいとは言わないですけどね、へにゃへにゃして通りの悪い声よりは、ずっといいと私は思うんですがねぇ。 それに、パンフを読んでいて思ったのですが、リカって、「誰よりも成長する役」なんですよね。で、派手なショーに埋もれることなく、また、少ない台詞を通して、リカの成長を確実に観客に伝えるためには、当初と事件後のギャップが大きいほど効果的に伝わるんじゃないかと思います。まりかさん、いわゆる「アニメ声」を放つ妹的存在で登場しつつ、二幕では、「成長したな」という言葉に見合うだけのものを伝えていたように思うんですよねぇ。だから、彼女がこの劇で果たすべき役割はきちんと果たしていたと思うんです。 これもパンフからですが、光一さんによると、「斗真もまりかさんも人をひきつける芝居をする。だから、きっと見応えがあるんじゃないかと思いますね」。つくづく、その通りだと私は思いました。 そんなわけで、私としては、今年のEndless SHOCKは内容的にもキャスト的にも、すごく楽しむことができました。 …ところで。 どうもぴんと来ないのが、ですねぇ。 光一さんが掲げる「走り続けることの意味」とやらなんですが。 一体、何がいいたいんですかい? 向上心を持って、常に努力をし続けろ、ということがいいたいんですかい? 正直、わけが分からないっす。 そいでもって、首をかしげてしまうのが、「暴走するコウイチ」っていうセリフ。 コウイチって、暴走していますかね? 某かの仕事をしている以上、「少しでもいいものを」っていう姿勢で工夫し続けることって、当たり前のことだと思うし、実際に、日常生活のあちらこちらで人々のそういう仕事ぶりを目にしているような気がしています。 それに、トラブルに対するコウイチの姿勢だって、周りを見て、臨機応変に対処しているわけでしょ。 パニクることなく、関係者を声高に攻めることもない。 いや~~~~、いい上司じゃないですか。 で、なんで、そんな人が、「暴走」になるの? んでもって、トウマの吐く「切り捨てられる」っていうセリフが、これまた、私のはものすご~~~~くちぐはぐなんだよなぁ~~~ 「お前が切り捨てられるようなタマかい。どっちかってぇと、自分の方から見切りつける方だろ」って。 そんなこんなで、キャラ的には、暴走しそうなのは、どうみたってトウマじゃないかなぁ、と思ってしまったわけです。 私の理解力のないのかなぁ。 光一さんが追求したいテーマ、観客に投げかけたいテーマと、それを表現するためのストーリーなのか、キャラなのか、なんだかよく分からないんですが、ともかく何かの納まりが悪い気がするんだがなぁ。 ショーに魅せられた男の狂気ってこと? でも、一幕のコウイチって、そういう感じではないからなぁ。 分かんない。 私は思い込みが激しいので、アドバイスがあったらぜひ、教えて下さいませ。 そんなこんなで、首をひねる箇所はありはしたものの、今年は感情移入がバッチリできたので、本当に「あぁ、いいもの見た~」という感じになりました。 もう1回見ることができるので、また、楽しんできたいと思います。 2/14 ヨル ◎SHOCKってミュージカルだったんだなぁ! 今回がEndless Shock観劇3回目、今年版は2回目なSHOCK初心者の私。見終わった後、しみじみと思ったのが上記の言葉でした。 いや~、正直申しますと、DVDで観た限りにおけるEndless SHOCK以前のSHOCKは「何じゃこりゃ…」が感想で。ショーが何よりも大事なはずの主人公が、バイクで無茶して自らショーを危機に陥れるとか、全ての仕業が○○のせいとか…ストーリーの無茶苦茶ぶりにあぜん呆然としつつ、ショーの質のアウチぶりにもげんなりし…(バックにお子様がわらわら出ていらっしゃったり)「いくら、これはミュージカルではない、SHOW劇だと言ったって、あんまりなんじゃ…」と思ったものです(あ、でも、ジャパネスクと光一さんの白鯨船長演技と歌は好きでしたけどね)。 また、去年、初めて生でEndless Shockを見たわけですが…光一さんを含め、ジャニーズ陣の舞台人としてのスキルに未熟さを感じ、実を言うとこれも、あまりいいとは思わなかったのですな。 でも、今年のEndless SHOCKはショーの部分もお芝居の部分もともに充実していて、本当に見応えがあったと思います。某無記名掲示板の演劇板を眺めていたら、「今年は『SHOCK』を見ているのではなく、他の舞台を見ている気になった」という趣旨の書き込みがあり、私もこの感想に大いにうなずいたものです。 まぁ、この意見に関しては、いろいろな反論があるのでしょうが…件の板にも、「Endlessになってから、SHOCKだけが持っていた魅力が失われてしまった」という趣旨の書き込みがあって、あぁ、そういう見方もあるのねぇ、と感心したのも事実です。 ただねぇ、先日、日生劇場にChicagoを見に行ったのですが…会社帰りのカップル、男子学生二人づれ、品の良い老夫婦、家族連れなどなど、客層が本当に多彩で…Endless SHOCK帝劇の様子を思い浮かべ、ちょっとやるせなくなってしまったのです。「そんなことはどうでもいい」っていう意見もあるでしょう。でも、私としては、やはり、せっかく、光一さんをはじめ、出演者の方々が心血を注いで作っている舞台なのですから、少しでも多くの層の人に楽しんでもらえるものであって欲しいなぁ、と思ってしまうんです。そして、それを目指していくことが、悪いことだとも思えないんですよねぇ。以前のものだと、やはり「ジャニさんの妄想」と片付けられても、致し方ない部分が確実にあったように思うんで…(生で見ていないので何とも言えませんが)。 ◎Endless SHOCKって青春群像劇だったんだなぁ 恥ずかしいのですが、あえてセルフ・クオート。去年のEndless SHOCKの(かなり辛口な)感想がこのブログのどこかにありますが、ここでジャージャー、生意気にもこんなことを書いていました。 >また、舞台に芯というか、重しを与える存在がいないので(私にとっては、錦戸くんも田畑さんも役不足)、特に最初の頃は、すごく『ぺらい』印象を与える舞台になっていた気がしてしまいました。 しかし、今年のEndless SHOCKには、そんな「物足りなさ」をみじんも感じませんでした。まぁ、私自身が、「あぁ、青春群像劇ってくくりで見ればいいのね」っていうことにやっと気づいたっていうこともあるのですが(救いがたいおバカ)。それでも、「メガネ秋山くん」の登場で、オトナ的存在を明確にしてくれたのが、私には非常にありがたかったですねぇ。ウェスト・サイド・ストーリーでもそうですが、こういう存在がいないと、ストーリーが締まらないような気がしてねぇ。そして、演技面でいうと、ライバル役として斗真くんがきちんと「立って」くれたのが、大功労だったように思います。例えば、去年は、「すいませ~ん、いつまで続くんすかぁ~?」だったジャパネスク、今年は息つめて見てましたし。今回の観劇なんて、例のシーンで、「いや~」とばかりに椅子に沈み込んでしまっちまいましたもの。これも、トウマのどんとした存在感と、コウイチの必死の形相でのぶつかり合いの賜物だと思います。いや~~~~、いいわ~~~~、トウマ… ま、でも、トウマってある種、お得な役ですからねぇ。そもそも、二番手役とか敵役って、「オイシイ」みたいですから(元宝塚花組トップ、大浦みずきさん弁)。ただ、そのオイシサを見事自分のものにしたっていう意味で、やっぱり斗真はよい! それと、今年のEndless SHOCKにおいて、一番、物議を醸し出しているのが、リカ役のまりかさんだと思うんですが。私は、彼女も、青春群像劇を盛り上げてくれた功労者だと思っています。それに、某無記名掲示板に書かれていて、大いに賛同したことなのですが、「去年までの添え物のようなリカより、今年のリカは人間らしくてよい」。 うん、私もそんな気がします。 (…っつうか、それ以前に、そもそも、光一さんと女優との絡ませ方には、昔から大いに不満があるのですが…ま、アイドルだからねえ。。。) ◎光一さんって、若いんだなぁ! サントラを聞きながら、舞台のことを思い出していて、しみじみと感じたのが、上記のこと。 若いっていうか…激しいっていったらいいんですかねぇ。。。 つまり…「いや~、極端な話だよなぁ~」ってことなのですが。 それに、光一さんがやたらめったらにこだわる「走り続ける」某だって、ホント、若いっつうか、青いっつうか、な、テーマ設定ですし、ねぇ。。。 枯れているようで、冷静なようで、実は青くて熱い男な堂本光一。 いや、おもしろいっす。 そんな光一さんを今後も楽しみたいなぁ…と思うとともに。 大人に料理される彼も見てみたい気がするんですわねぇ。 ジャニーズ事務所は「自分で考えなさい」が育て方の基本だそうで。 でも、うるさ型のじじいとかに、がんがんやられる経験ってのも、まだまだ必要な時期なんじゃないか…なぁ。。。 あと…舞台では、ほとんど真ん中に立ってしまっているので、「二番手」とか「ライバル役」「敵役」っていうオイシさも、あんまり経験してないんじゃないでしょうか。今回の斗真くんみたいに、「主役食ってやる~」って、牙をむき出す光一さんも、もっと見てみたい気が… …なんて言っても、無理に違いないのでしょうねえ、、、うむ。 ◎光一さんって、ダンスがうまいんだなぁ! …白状しますと、今まで、格段うまいと思ったことはありませんでした(と言っても、私が知っている光一さんダンスは、CDデビュー後のテレビおよびビデオ・DVDに限られています) しかし、今回は、ジャングルのダンスで「わっおーーーーーーーーーー!!!!!!」 あれは、中毒になるっす。 ただ、スペインで…もっと女性ダンサーとの絡み希望。 光一さんって、女性のエスコートが絶品ですし(相手役の背丈に制約がかかるのが難点ですが)、男性との絡み(?)より、女性との方が納まりがいいんだよなぁ、と前々から感じていたんですが、今回も改めて、しみじみとそう思いました。 それが、生かされないのがつくづくもったいないのだが…無理だろうなぁ(しくしく) ◎結論「千秋楽にかんぱ~い」 …って、結論になってないやんけ!ですが。 すばらしい舞台をありがとうございました!ということに尽きますな。 来年もチケット、取れたらいいなぁ。

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