所轄刑事・麻生龍太郎
タイトル通りです。麻生龍太郎は、二十五歳の新米刑事。下町を管轄する高橋署の刑事課強行犯係に配属されささいな傷害や器物損壊事件にも犯人の心に深い闇が潜み傷つき泣く人がいることを知ってゆく。そして次々に起きる事件は、恵まれた警官人生を歩みながら人には明かせぬ秘密を抱えて生きる麻生自身をも変えていった。のちに辣腕刑事となる男の「それ以前」を描いたミステリー連作短編集。っていうね(何がや)。聖なる黒夜→RIKOシリーズ3冊→の流れで来て今度は短編集。本庁に行く前、20代の頃のピッチピチ麻生さんの話★な・の・で!嫁もいない。と、言う事はッ?及川サンと付き合ってる頃。あ~ざっす!!大根の花赤い鉛筆割れる爪雪うさぎ大きい靴決して大事件とは呼べない、小さな事件でも当事者にとっては大事件なんだよ。という5つの事件を麻生さんが解決していく本作。致命傷と違って、割れた爪で引っ掻かれた傷は逆に容易に想像が出来て、読んでいて痛かった「割れた爪」。「雪うさぎ」は最後の絵本のくだりが心打たれました。雪うさぎはお母さんを守ったんだよ。ううっ(泣)っとそんな風にしんみりした反面一番騒いだのも「雪うさぎ」でしたが。だって、及川さんが及川さんが!及川さんと絵本ッ!!死ぬる…