篠原康夫さんのご冥福をお祈りいたします
茨城美術会の常任委員で県展会員の篠原康夫さんが、亡くなられたそうです。新事務局の、仲さんの奥さんから、事務局としての対応についての電話を頂き知りました。篠原さんと私と、仲さんは、実はとても不思議なご縁があって、院展の院友推挙が同期なんです。しかも、推挙式の時に偶然3人席が並んでいて、仲さんは以前から予備校時代から面識があったのですが、篠原さんとはこの日が初対面でした。後に、私が茨城美術会に入会して、その時に篠原さんが茨城在住の作家と言うのを知りました。その後仲さんが茨城美術会に入られて、あの時の3人が、茨城美術会で再会したわけです。仲さんは、私より4つ年上でしたが、篠原さんは、私の父よりも年配で、働きながら絵を続けてこられて、苦労して院友になられた感じで、推挙式では誰よりも嬉しそうで、ほとんど人がいなくなってからも、壇上に上がって、それを仲さんが写真に撮ってあげたりしていました。その時は、お互い誰かも知らないのに。篠原さんの仕事は、テーラーでした。ハンドメイドで紳士服や洋服を作る職人さんです。とても腕が良くて、県外からもかけはぎ接ぎなどの仕事が来ていたそうです。いつも身奇麗な紳士でした。数年前から、体調が芳しくなくて、院展も出品されなくなって、茨城美術会も休会されていたので、気になっていましたが、突然の訃報には驚きました。院展では、柚子を良く描かれていました。丁寧で優しい良い絵でした。篠原さんのご冥福を心からお祈りいたします。