碁盤を囲んで

2007/12/15(土)21:14

#519 『上達の法則』

 神保町の東京堂書店は、巨大な三省堂の裏手、すずらん通りにある。私が好きな本屋さんの5本の指に入る。個性的で特徴のある事典・辞典類をはじめ、「そんなん採算とれまっか?」的なピンポイント書籍の出版もしているし、クセジュや東洋文庫をさりげなく完璧に揃えているところが評価できるのだ。なぜ気に入っているかというと、品揃えと棚作りが確かでありながら、お客さんが少ない(爆)から。いつもゆったりした時間を過ごすことができる。その日も2階は閑散としていた。 私を含めて4人のお客さんしかいなかった。やや枕が長くなったが、本題へ。新書の棚をチェックしていると、目に飛び込んできたタイトルがあった。そして、この帯に反応する人は、相当多いことだろう。著者は裏千家茶道講師、将棋アマ4段の社会心理学者。同じPHP新書に『スランプ克服の法則』、『最強の英語上達法』がある。 この本には、あらゆる分野に適用できる考え方が詰まっている。それでいて、抽象的ではないところがいい。将棋を例に挙げる頻度が高いが、囲碁上達を目指す人にとっては好都合か。個々の上達のコツには、著者の専門性(心理学)が発揮される部分もあり、なぜその方法なのかという理由が沿えられており、説得力がある。ご興味のある方は、アマゾンでタイトルを検索していただき、左上の表紙写真の下にある、「この本の中身を閲覧する」をクリックするといい。レビューを見たい方もアマゾンが質量ともに良く、もはや楽天ブックスの比ではない。 ところで余談ですが、東京堂書店に棋書探しに行かれるのは、きっとムダ足になるでしょう(笑)。 

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