【大批判注意】バケモノの子(映画)
※一応リンクは貼るが………さてさて気付けば迫っていた劇団四季·バケモノの子のmy初日。細田守作品、実はサマーウォーズしか見たことがなく、そのサマーウォーズも「ぼくらのウォーゲーム」の面影を見て毎度寂しくなっているという体たらくなので、(内容自体にはそこまで何も思っていない)見るか……せっかくだし……と思ってバケモノの子を見ました。アマゾンプライムで。よおーーーし。前述した通り、細田守作品はサマーウォーズしか見ていません。また、サマーウォーズ自体もぼくらのウォーゲームに多大なる思い出があってのことなので、「細田守作品がどう」とかは言うつもりはありません。まずまあ普通に見てたんですけど、·夜の渋谷に駆け出す幼子·どうも親の親(祖父母)がええトコの家系で、親達はむりやり別れさせられた、が、親権は母·その母が事故死·死んだ途端祖父母がやってきて、「跡取りとして何不自由なく育ててあげますからね」て…………テンプレ………………すぎ………!?今どきこんなんあるか!?となったのが第一印象。いったいいくつのときに離婚?別居?したのかは不明ではあるが(主人公が顔をハッキリ覚えてる以上、そこまで昔では無さそう)、妻子捨てさせられて、子供を迎えにも来ないなんてえらい…影のうっすーーーいオヤジやな………そして主人公はまあなんやかんやあってバケモノの国に迷い込んでしまう、と。もうなんか、理由付けがものすごい「お話!!」って感じなんよな。まあいいねんけど。お話なんやから。その後のバケモノの国での日々は別に悪くなかったと思う。日々を過ごしているという演出で、同じカットでちんたらする場面が多かったので、「これ1クールアニメとかでやればよいのでは?」ってちょっと思ったぐらい。バケモノの国の人たちは心に闇を宿さない、あっけらかんとしたいいキャラたちだと思った。ウサギの神様かわいいし。問題は主人公が大きくなってからよ。もう………なんか、ずーっと「え!?」って思ってた……·バケモノの国と人間界、簡単に行き来できるんかい!この時点でバケモノの国がどうとかがビャッてぼやけたよな。人間界にうっかり帰っちゃって、バケモノの国に帰れなくなる……とかはテンプレ過ぎたのか?いや舞台装置めっちゃテンプレやからもうええやろ·人間界に帰ってきてまず図書館にいく?????なんで?·そこで出会った少女が勉強を教えてくれる?????なんで?·その子が不良に絡まれてて助ける???違う映画はじまったんか?·「小学校から学校行ってない…」「高認取って大学行こうよ!手続きしてあげる!」まってくれや〜wwwwww監督、めっちゃ学歴コンプでもあるんか?と思ってしまった。なんかもう図書館に行くくだり、大学を目指すくだり、「力こそパワー!」だった前半と繋がりがなさすぎるんよな。強さでは埋められない何か、にぶち当たったならわかるんだけどさ。別にぶち当たった描写なくなかった?そらアイデンティティに悩む感じはあったよ。当たり前やんけ。そしたら別にJKにボーイミーツガールせんでも、自分を捨てた父親ぶちかましに行ったら良かったやん。父親はサラーーっと出てきてサラーーーーっと和解してるし。何?いや…父親………え?その後、ならわかるんよな。父親や祖父母との和解(決別)を経て、自分は人間かバケモノかどちらか……って言うならさ。よりによって共鳴した子が「金持ちの子で幼稚園から私立で、勉強だけしてきて(いるから男の接し方もわからんのか?)JKでありながら他人の大学受験の勉強見るよ!とまで言える女」いや家庭環境違いすぎやろめちゃくちゃ整ってるやろ「親はあたしに勉強だけさせて…」いや でもお前がいじめられてんのは空気読めない自分のせいでは·そんなヒロインが、「生後すぐ捨てられ、バケモノに拾われ、真実も教えてもらえず自分が何者なのかずっと悩んで生きてきた子」に、「アンタは自分の闇に負けた!みんな戦ってるのに!あたしたちは負けない!」みたいなこと叫ぶのもう脱力しちゃった……………せめて主人公が言ってよ……………………めちゃくちゃええとこの子がそんなん言ってもまさに甘えでしかない……で、結局なんやかんやでくまてつは死んでしまい、主人公の心の剣の付喪神(?)になって主人公の心に空いた穴を埋める…いやいやいや。まあ要するに「あえて死を選んで体を捨て、主人公と一体になることで主人公を救おうとした」んよな。それに気付いて主人公の心の穴は塞がっえ、あの一緒に過ごした日々はなんやったん?見知らぬ女にもらったミサンガよりあの日々は軽くて、さすがにミサンガよりはくまてつの死は重かったん?いや なんで 穴なんかね、なんだろうな、前半良いなあと思ってたからなんかがっかりだったよね。くまてつが死ななくてもさ、みんなとの日々を思い出してその穴が塞がってほしかったよ。これだけ文句言ったけど、幼少期の修行パートとかは本当に可愛くて好きだったな。わかるよ、失って初めて気付くことはさ。でもなんか、主人公はすぐ忘れて女とラブラブして人間に戻るんだろうな。刀を握ることはなかった…心に刀あるから大丈夫…みたいなオチだったし。なんだろうな。金持ちでガリ勉で浮いてるから彼氏もいたことない聖女みたいなJKが好きなんだろうな。普通に大学生のラブコメとかにしといたら良かったくない?あとなんで大学とか言い始めたんや?現実見つめるにしても唐突すぎるし別に大学行かなくてもいけるのに、というか、なんか……主人公に大学目指させたいから図書館に行かせてJKと会わせたみたいな感じ。教育は大事。ほんとにそう。主人公は小学校から学校行ってないし。でもなんかこの話で急に大学持ってくるのは謎すぎる。大学が全てと思ってる?前半と後半わけてくれたら、後半絶対見ないのにな。バケモノたちは本当に可愛かったんだけどな。どうでもいいけどラスボスの声優が宮野真守だったらしく、隣で見てた夫が「宮野真守上手いな〜」って言ってたんですけど…イライラしすぎてなんにも覚えてないのでした……今年全然映画見てないんだけど、なんかこういうのばっかりだなあ………劇団四季、大丈夫だろうか。