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2006.02.03
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カテゴリ:抑うつ感
夜中の過食嘔吐が終わった後、余程くたびれたのか就薬を飲んだら毛布も

何も被らず明かりもTVも点けっ放しでぶっ倒れるように眠ってた。





目覚めて重い身体を起こすと、ふと気付いた。





弟の誕生日であった。





最後に会ったのは母が介護福祉士の受験に隣県へ泊りがけで行った時

私を家で1人にしないように弟が泊まりに来てくれた時以来である。





普段は父親の家に寝泊りしている為、弟には会いに行けなかったが、

携帯で電話して「お誕生日おめでとう」と言えた。





思いの外、弟は喜んでくれた。いつからか家族で誕生日を祝わなくなったが

言葉だけでも十分伝わればと思った。

妹は1月が誕生日だったので、その時も電話で「おめでとう」を伝えた。

妹や弟は忘れっぽい性格をしているので、3日後の私の誕生日に電話が

掛かってくる事はないであろうが、それでもいいやと思っている。





母はもしかしたらケーキを買ってくるかもしれないので、今から断って

おこうと思う。ケーキは嘔吐前提でないと食べられないので申し訳無い。

普段高価で食べられないショートケーキで十分である。それもゆっくり

味わって食べよう。嘔吐が前提である事は必至であるが。





節分の日、小さい頃は弟の誕生祝と共に豆まきを楽しんでいたように憶えて

いる。大豆を食べる習慣さえなくなったのは悲しいかもしれない。





そして昨今恵方を向いて巻き寿司を無言で食べ尽くすという習慣が根付いて

きているようだが、あんな量食べたら即過食嘔吐に繋がる。どうせ吐いて

しまうのであるから、私は食べない。





しかし不思議に思うのは、あんな大きな巻き寿司を1本食べきって、

満腹感を覚えて、それで平気で居られる人達がいる事である。

勿論それが当たり前、『お腹一杯で幸せ』という事が

普通であるとは分かっている。

しかし、男女問わず細い人も結構な量の食べ物を食べて幸せを感じるという

感覚を私はすっかり忘れてしまった。

私にとって「胃の中に何かある=もっと食べて全て嘔吐しなければならない」

という方程式が出来上がっているから。





発症する前は、普通に食べる事が出来たし、小学生高学年にもなると、

給食を残さずきちんと食べることも出来ていた。

家でもご飯をおかわりするなどして「お腹一杯。ごちそうさまでした。」

と箸を置けていた。





もう、そんな感覚今は全く無い。憂うべき事である。





母も妹も弟も、程々で食べる事を終えられるし、嘔吐することなんて無い。

そんな時、自分の異常さが浮き立ち哀しくなる。





日中、過食嘔吐をしたりしようとしたりする事が無くなっただけで

随分楽になった。しかし夜になれば


『やらねばならない』事となった。





時間の無駄であるし、身体にも心にも悪影響を及ぼすだけである。

ただ、心の傷を忘れていられる時間、虚無に胃の中に詰め込み出す行為。





これが必要な行為である限り、私のうつ病も悪化していく事であろう。

この病気が鬼で、豆まきをする事によって追い出せるなら、何が何でも

やっていたかも知れない。






しかし幼い頃からそうやって鬼を追い出しても、家の中は険悪な雰囲気が

漂っていた。





やっと今、比較的落ち着いた生活を送っている。

夜になると暴発する過食嘔吐は如何ともし難いが、どうする事も出来ない。





自分で体重の増加を受け容れられない限りは治癒へと向かわないであろう。

私はまだまだ痩せていたい。そしてもっともっと痩せたいと願う。





人によって痩せ願望の出所は違うと思う。人それぞれである。

だから自分はどうして此処まで痩せる事に拘っているのか、そこからまた

探り直さねばならない。





話は飛躍してしまったが、弟よお誕生日おめでとう。

今日は抑うつ状態であれど、その言葉を伝えられただけでもマシだったかも

知れないと思っている。





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Last updated  2006.02.03 21:03:49
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