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凍えたココロ

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2006.03.18
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土曜日は電話診察の日。診察室で対面して話す時は少しばかり緊張を伴い

言いたい事をど忘れしてしまう事もあり、リラックスした姿勢を保ち、

自分の部屋で診察と言うかお話が出来る事は随分楽である。このように

フレキシブルに対応して下さる主治医には本当に感謝の念が尽きない。






何時もの如く、今朝方まで続いた過食嘔吐が続いてしまった為、少々就薬を

少なくして眠った。13時迄に病院へ電話をかければ、先生に取り次いで

くれる。






この頃の自分は、まるで振り子の様に極端から極端へと振られている事を

強く感じる。心が引き裂かれてしまいそうな程に。







そして主治医から指摘されて改めて身に沁みたのは、

『最早過食嘔吐は強迫行為になっている』と言う事である。






頭では、「食べ物なんて見たくない、食べたくない、吐きたくない」

という思いに溢れている。本当に過食嘔吐したくないと強く思う。

けれども、強迫性障害と言う病気は心を強く縛り支配していて、容易に

逃れられるものではないと痛感している。正に今日もTVで流れるグルメ

番組や食べ物を扱った番組を見て、『食べなければ』という思いに

脳も心も身体も支配され、無意識に食べ物を探して口にしていた。

我慢するとか耐えるとか言う次元ではなく、私の全てが過食嘔吐に支配され

ている事を痛感した。






苦しかった。今週は日中の過食嘔吐が無かっただけに、慣れない事をすると

身体も心もぼろぼろに崩れ落ちそうになる程苦しい。しかし自業自得。

本来なら事が終わった後疲れ果てて眠ってしまうのであるが、シャワーを

浴びる時間を過ぎていたので急いで浴室に向かった。






閑話休題。診察では、先月月経は来なかったが、今月は激しい痛みを伴い

普通にやってきた事を話した。元来男性の医者にこの様な事を話すのは

恥ずかしいと思うが、もう長い付き合いであるし、精神的な症状だけでは

なく、体の変化も伝えなければならない事も踏まえて話した。もしも診察室

であったら顔を赤くしながら告げた事であろうが、電話だとさらっと

話す事ができた。それに主治医もそれについて詳しく話をしてくださった。

私が服用しているお薬は、殆どが生理不順になったり生理が止まってしまう

副作用がある。それに摂食障害によって痩せた身体では月経が止まる事が

当たり前の様になっている。しかしこの身体でもまだしぶとく月経は

やってくるのである。主治医はそれを【自然の力】だと仰った。

その自然の不可思議な力が私の体に働いていると・・・。もしかすると、私には

子どもを産むつもりが無いと決めた時から、この苦しみ・痛みを甘んじて

受けなければならないと言う自然の摂理が働きかけたのかもしれない。






もっと苦しめ、苦しんで罪を贖え






と言う風に感じる。私は罪深き人間であると物心付いた頃から思っていた。

万引きなど一度もしたことないし、所謂犯罪行為などしていない。

長女だからこそ真面目に優秀である事を求められた為、それに応えるべく

努力を怠らなかった。しかし幾ら頑張ってよい成績を残し、習い事も

欠かさず通い、真面目を通しても妹と弟の自由で甘え上手な性格には

敵わなかった。そして主治医もよく言う残念な事に、その努力が報われる

事などなかった。子どもの頃勉強面やその努力で褒められたり認められたり

した事はなかったのである。






甘えたもの勝ち






そういった家庭環境であった。一旦過去を振り返ることはやめよう。






最近、発泡酒を飲んでも全く酔えなくなった。以前は少し心が軽くなり

身体の凝りも解れていたのであるが、楽しくなるどころか沈み込んでしまう

のである。

また、TVを観ていて面白くて笑い、「今日は気分が軽いのかな」と

思っても、次の瞬間不意に殴り倒されたように奈落の底へ突き落とされる。

自分は病気で苦しかったのだという現実が嫌になる程降りかかってくる。






両極端へ揺り動かされる振り子のような心と脳。

せめて1回分でも過食嘔吐をしないでいられたらどんなにか楽であろうかと

感じる。






今一度、自分がどういう状態で居るのかを振り返って考える事が必要である

と感じている。でも考え過ぎると鬱のスパイラルから抜け出せなくなる為、

『程々』と言う事を体感して覚えたいと思う。






ゆっくりゆっくりと。私の病気が治るのはまだ当分先の事だと解るから・・・。





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Last updated  2006.03.18 22:08:13
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